一年生: ある小学教師の記録 (岩波写真文庫 赤瀬川原平セレクション 復刻版)
- 岩波書店 (2007年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000282093
作品紹介・あらすじ
1年生になった子供たちはやさしい先生に迎えられ、次第に学校に、社会生活になれてゆく。その先生(熊谷元一)は子供たちを丹念にカメラにおさめていた。カメラにこだわっていない子供たちの自然の姿を美事にとらえたのだ。世界にも類例のない美しい材料を愛情と技術で生かした記録。〈当時の宣伝文より。初版:1955年〉
感想・レビュー・書評
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本当にひとつも飾ってなくて生き生きとした一年生の姿が素敵です。レンズを通して先生の愛を感じる。
校長先生の話を聞いてる一年生のだんだん落ち着きがなくなっていく経過とか、「そそう」とか、「すねる」とか、発想が面白すぎる笑
時代を感じるけども、コメントもいい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名取洋之助展を見て、その人が岩波で作った写真文庫の中から面白そうな2冊を買ってきた。
『一年生 - ある小学教師の記録 -』は、愛情と寛容にあふれた素晴らしい写真集だ。伸び伸びとした子供たちの表情がとてもいい。ずっとこの写真を見ていると、人間はいくつになっても小学校一年生と変わらないんだというふうに感じられてくる。不思議なことだが、たぶん実際そうなんだろうと思う。写真は、そういうことを可視化する。
この岩波写真文庫というシリーズには他にも面白そうなものがたくさんあった。いくつか復刻されているようなので機会があれば他のも読んでみたい。 -
【皆さんは私の目標でした】
(時の余白に/芥川喜好・「読売新聞」3月23日付朝刊)
で、知りました。
きっと義父の書棚にあるでしょう。
復刻ではなく、元の版が。
今度、訪ねたときに、探してみましょう。
(2013年3月23日)
読みました。義父の蔵書。旧版。
https://twitter.com/murasaki_asano/status/316552801524269057/photo/1
(2013年3月26日) -
今ではない風俗や風景が当たり前だけど
当たり前にある -
いつの代も「子供」にとっての最高のカメラマンが「親」であるように、「生徒」にとっての最高のカメラマンは「先生」なのですね。プロカメラマンには決して撮れない表情と綴られたキャプションの妙(^-^)