時間についての十二章――哲学における時間の問題 (岩波人文書セレクション)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000285063

作品紹介・あらすじ

さまざまな相貌をおびて我々の存在を拘束している「時間」。物理学者の「時間」、哲学者の「時間」があり、そして、生活し労働する者の「時間」がある。産業化にささえられた現代人にとっての「時間」とはいったいなんだろうか。山里の自然からのまなざしによって現代文明に再考をうながし続けてきた、哲学者のエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 現代人を縛る「時間」を分析しつつ、時間とはひとりひとり多様なものであることが述べられている。
    近代以前は、自然や他者との関係の中に時間があった。しかし今では時計の時間で全てが管理され、一人一人が自分の時間の経営者となった。人を自由にするのが目的だったそれが、逆に社会からの疎外感や不安感を増大させているという現実。
    自分の時間の捉え方、使い方を考え直そうと思った。本書が出版されてからも、社会はますますファストになっているが、私たちはそのファストで生み出した時間を一体何に使っているというのか。
    もっと、良い関係の中で過ごせる時間を大切にしなければ、と思った。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784000285063

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著者プロフィール

内山 節:1950年、東京生まれ。哲学者。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。東北農家の会、九州農家の会などで講師を務める。立教大学大学院教授、東京大学講師などを歴任。

「2021年 『BIOCITY ビオシティ 88号 ガイアの危機と生命圏(BIO)デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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