社会の境界を生きる人びと――戦後日本の縁 (シリーズ 戦後日本社会の歴史 第4巻)
- 岩波書店 (2013年3月28日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000285506
作品紹介・あらすじ
戦後日本の特質の一つとされる「中流意識」。しかし、その意識は必然的に異質なものの排除をともなってきた。戦争、国民国家、資本主義、民主主義-さまざまな要因がからみあいながらつくり出される境界の外部を排除することによって成立してきた戦後日本社会の姿を、境界に生きた人びとの姿を積み重ねながら照射する。
感想・レビュー・書評
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所収論考は以下の通り。
安田常雄「戦時から戦後へ―ひとつの〈境界〉論の試み」「〈現在〉からの問い」
加藤聖文「引揚者をめぐる境界―忘却された『大日本帝国』」
蘭信三「戦後日本をめぐる人の移動の特質―沖縄と本土の比較から」
文京洙「戦後在日朝鮮人の生活と日本社会」
大串潤児「戦後子ども論」
仲里効「作文と歌と欲望された〈日本〉―沖縄戦後世代の模倣と鏡」
黒川みどり「差別の諸相」
西野肇「戦争と日本経済」
直野章子「原爆被害者と〈戦後日本〉―被害意識の形成から反原爆へ」
荒井信一「終わらない戦後」
戦後民主主義・平和主義に対する内在的批判を主調とする論考が多い。副題の「戦後日本の縁」にはルビがないが、「縁」は「ふち」(あるいは「へり」)と思われる(「えにし」「えん」「ゆかり」では本書の内容に適さない)。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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