正書法のない日本語 (そうだったんだ!日本語)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 65
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000286213

作品紹介・あらすじ

正書法とは正しい書き方のこと。日本語にはそれがない。日本語を書くための文字として、漢字と二種類の仮名とがある。ある語は漢字で書くこともできるし、仮名で書くこともできる。あてられる漢字も一つとは限らない。だからつねに書き方には選択肢がある。現代は一つの語の書き方を一つにしぼろうとしている。しかし、『万葉集』以来、日本語の表記にはずっと多様性があった。表記を通してみた日本語の歴史。

感想・レビュー・書評

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  • 漢字、平仮名、片仮名と日本語を表記する文字種があるため、正書法がない由だが、それだけ自由に記述できることだと理解した.明治時代に欧米から入ってきた言葉を日本語の中に取り入れることで、多彩な記述法が生まれ、それが現代の日本語表記法につながってきているようだ.面白い論考だった.

  •  私には、ちと荷が勝ちすぎているようでした。

  • 2013.7.1市立図書館
    日本語の表記法の変遷を軸とした歴史。
    万葉の時代から江戸・明治期にかけて、漢字とかなを混ぜて書くスタイルがいかようにしてあみだされてきたか、その到達点ともいえる明治期の日本語表記の多種多様性を知ることは、常用漢字表で漢字の数や読み方を整理したうえに、さらにデジタル化の波で表記の統一(≒正書法)への志向がますます強まる現代の表記に一石を投じている、と読めた。読み進めるうちに、正書法がないのが日本の表記の一大特徴でもあり、それは表記にとどまらず語彙や文体にもかかわってくることだから、制約を強める方向性はどうかな、と思えてくる。最後の「現代日本語の表記」をもっとふくらませたらおもしろかったと思う。
    また、このシリーズのターゲットはどこにあるのだろう? 専門家ではなくもっと広い読者を想定しているはずだけれど、全体的に専門語や固い言葉、業界内での弁明が目立ち、一般に読んでもらうにはとっつきにくい印象も残念。
    表記一つでもシリーズを出せそうなくらいさまざまな視点や問題がつまっているなと改めて思う。

  • 明治初頭までの振仮名の使い方を初めて知り、興味深く読んだ。
    明治になって、用字を制限することは必要だったと思うが、日本語の性格と対立する「正書法」を実現しようとして、過度に表現の幅を狭めてしまったように感じた。

  • 出版社の紹介ページ:
    http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0286210/top.html

    文藝春秋書評(高島俊男さん)2013.8月号:
    http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/816

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著者プロフィール

1958年生まれ。清泉女子大学教授。日本語学専攻。『図説 日本語の歴史』『図説 日本の文字』『戦国の日本語』『ことばあそびの歴史』『学校では教えてくれない ゆかいな日本語』など著書多数。

「2018年 『ことばでたどる日本の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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