相席で黙っていられるか――日中言語行動比較論 (そうだったんだ!日本語)

著者 :
  • 岩波書店
3.40
  • (2)
  • (2)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 51
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000286251

作品紹介・あらすじ

「娘と息子、どっちがかわいい?」日本人が首をかしげる中国人の質問。「これ誰の?-うーん、誰のかなあ」実は不思議な日本人の答え方。中国人の妻との日常生活を通じて、数えきれない「あれ?」と出会ってきた著者が説く、「こう考えれば理解しあえる」!さまざまな場面で応用できる、対照言語学的「比べ方」のすすめ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 井上さんは、富山の出身で東北大、そして都立大の院で日本語学を学んだ人で、奧さんの黄麗華さんは都立大での学友。とてもおちゃめな人である。この奧さんとの日常で井上さんの言語のセンス、異文化を見る目が養われる。ぼくは井上さんに、この本からは黄さんの背後霊が感じられると批評したが、井上さんも認めるように、黄さんとの日常の格闘なくしては書けなかった本であろう。この黄さんは才人だ。ふつうなら、夫ががんばってしゃべる中国語を誉めこそすれ、一々文句をつけたりはしないが、黄さんは違う。すかさずそれは違う!と指摘する。ぼくも人の日本語には一々いちゃもんをつけるが、自分のしゃべる中国語に妻(かりに中国人としよう)が訂正してきたら、そのうち切れてしまうかもしれない。ところが、井上さんはいかにも言語学者で自分の中国語のおかしい所以がなにかを常に考えようとする。本書はそんな黄さんとの間で生まれた、井上さんの日中異文化比較論であり、また日中言語比較論である。ところで、本書のタイトルは中国人の性格の一班を物語ったものであるが、多くの点でぼくにもあてはまるような気がした。

  • 自分と中国人のおくさんとの間に見出された会話や行動の文化ギャップを中心材料にして、比べて考えること、ただ違いを言いつのるのではなく、共通する枠組みをみつけ、そのなかで違いがどのように発現するかを考える、という思考法を教えてくれる。最後は、そうした観点・方法で、日本語・日本文化の特徴と言われる「はっきり言い切らない」「カタカナ語の氾濫」「集団主義的」の実際を分析しなおす。
    中国の他に、韓国語との文法の比較などもあつかっていて、日頃ちょっとふしぎに思っていたことで腑に落ちたものも。
    研究の方法をていねいに追っているので、専門に関係なく高校生や大学生が読めば、いい勉強になりそう。

  • 言語学分野の本なので、中国語を学んでいないとわからない章もあるが、中国文化の理解に役立つ章もある。
    第一章「何のためにしゃべる?」では、中国人にとってのおしゃべりの意味と会話のあり方や礼儀をいろいろな事例から説明。
    第五章「天秤型コミュニケーションとシーソー型コミュニケーション」では、中国と日本のコミュニケーションの違いを説明し、違いを知ることでうまくお互いうまくつき合おうと語る。違いを比べてみることで日本語の特性も見えてくる。

  • 最初は文化の違いが面白く書かれていてよかったが、途中から言語学になってつまらなくなってしまった。

  • おもしろかった。日本人と中国人の相手に対する気遣いに関する違いがどういうところから生まれるのかを説明していて、なるほどと思わされる。筆者の奥さんが中国人ということで、そのことから話が展開されたりするので、楽しんで読むことが出来る。

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】801.09||I【資料ID】91132728

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:810.4//So15

  • 出版社の詳細情報ページ:
    http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0286250/top.html

    (立ち読みできるPDFがupされる予定)
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0286250.html

全8件中 1 - 8件を表示

井上優の作品

ツイートする