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- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000286411
作品紹介・あらすじ
誰もがまずは自分自身の身体をともなって、この世に誕生します。生きている限り、自分のからだとつき合っていかなくてはなりません。平安貴族のダイエット、咳をいたわる世阿弥、ふぐを食べる芭蕉…。病いや老いの心配、心身のバランスの工夫、飲食の楽しみなど、「からだ」をめぐる多彩ないとなみを古典文学のなかに探ります。
感想・レビュー・書評
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古典文学と関連させて人生の教訓を説く本。難しい解釈とかなしに、素直に読める。装丁も美しく、本屋さんで見つけて、思わず買ってしまった。
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古典作品のアンソロジー本で、各巻テーマがあるが、初回は「からだ」だ。
いきなり枕草子の美坊主話からはじまり、歌舞伎の「鳴神」や、宇治拾遺物語のダイエットエピソード。あと今昔物語集で、精液を食べて妊娠する話が良い。光源氏の、柏木への微笑みの怖さもいいし、チョイスが読んでいて飽きさせない。最後は徒然草の紹介なのだが、兼好法師に、「なかなか本心を明かさない。食えない人である」と久保田淳が冒頭で述べる。酒に対する兼好の「酒はだめだけどいい、でもいいけどだめ。でもいい」みたいな書き方を紹介していて、たしかにはっきりせえやと納得いった。
このシリーズは全部読むつもりだ。
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