エーコの読みと深読み (岩波人文書セレクション)

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000286756

作品紹介・あらすじ

テクストにのめりこむほどに陥りがちな解釈の迷路。エーコが数々の古典や『薔薇の名前』『フーコーの振り子』の誤読を例にリチャード・ローティ、ジョナサン・カラーらと渡り合った連続講義録。ユーモアたっぷりの読みのススメと深読みの戒め。

感想・レビュー・書評

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  • 概ねアタリだった。特に1,5,6章。
    エーコの著作は『薔薇の名前』のみ既読だが、内容はよく理解できた。

    序は手堅い時代と論者のまとめ。
    第1章はエーコ。合理主義に収まらないグノーシス主義の流れ。
    第2章はエーコ。過剰読み。道元や日蓮による過剰読みが想起された。
    第3章はエーコ。著者の存在。
    第4章はローティ。反本質主義を通して、テクストから目的変革が生まれるような視点の強調。
    第5章はカラー。過剰解釈の擁護。過剰解釈より超理解の概念の方が優れている。テクストの前提を問う。ローティとエーコを批判した、この章はシンポジウムの醍醐味が詰まっている。
    第6章はブルック=ローズ。パランプセスト(羊皮紙)的歴史はただひたすらに興味深い。
    第7章は、エーコの返答。

  • 祝復刊!

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    「テクストにのめりこむほどに陥りがちな解釈の迷路。エーコが数々の古典や『薔薇の名前』『フーコーの振り子』の誤読を例にローティ、カラーらと渡り合った1990年の連続講義録。ユーモアたっぷりの読みのススメと深読みの戒め。」

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著者プロフィール

1932年イタリア・アレッサンドリアに生れる。小説家・記号論者。
トリノ大学で中世美学を専攻、1956年に本書の基となる『聖トマスにおける美学問題』を刊行。1962年に発表した前衛芸術論『開かれた作品』で一躍欧米の注目を集める。1980年、中世の修道院を舞台にした小説第一作『薔薇の名前』により世界的大ベストセラー作家となる。以降も多数の小説や評論を発表。2016年2月没。

「2022年 『中世の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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