経済の大転換と日本銀行 (シリーズ 現代経済の展望)

著者 :
  • 岩波書店
4.25
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000287357

作品紹介・あらすじ

転換期にある日本経済にとって本当の課題、そして処方箋とは何か。日銀の量的・質的緩和に潜むリスクを考える。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/712504

  • 日銀の量的・質的緩和に潜むリスクを考える。

  • 日銀の質的・量的緩和の効果は不明確である一方、その中長期的な副作用は大きく、財政民主主義との矛盾もはらんでいるという本書の主張は、質的・量的緩和への評価として最も妥当なものであると思う。
    本書では、「封筒裏の計算」による単純な計算モデルや寓話を使った説明が多用され、難解な金融論を直感的にわかりやすく解説している。特に、質的・量的緩和の性質が『新幹線大爆破』でこだまに仕掛けられた爆弾に酷似しているという指摘は言い得て妙だと感じた。
    少子化や超高齢化の深刻さについても警鐘を鳴らしており、超高齢化社会の成長戦略についての提言もされているが、今後の日本経済を考えるうえで重要な指摘であると感じた。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1951年生まれ。74年、東京大学経済学部卒業、日本銀行入行。83年、シカゴ大学でPh.D.取得。以後、筑波大学社会工学系助教授、日本銀行調査統計局企画調査課長、企画局参事、金融研究所長等を経て2006年、中央大学研究開発機構教授に就任。
09年、京都大学公共政策大学院教授。17年より法政大学大学院政策創造研究科客員教授、京都大学公共政策大学院名誉フェロー。
主著
『期待と投機の経済分析』東洋経済新報社、1985年、日経・経済図書文化賞受賞
『金融政策』東洋経済新報社、1993年
『ポスト・マネタリズムの金融政策』日本経済新聞出版社、2011年
『経済の大転換と日本銀行』岩波書店、2015年、石橋湛山賞受賞
『金利と経済』ダイヤモンド社、2017年など

「2019年 『移民とAIは日本を変えるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

翁邦雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×