敗戦と占領――1940年代 (ひとびとの精神史 第1巻)

制作 : 栗原 彬  栗原 彬  吉見 俊哉  吉見 俊哉  テッサ・モーリス‐スズキ  苅谷 剛彦  杉田 敦 
  • 岩波書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000288019

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄の太田昌秀、広島の大田洋子、南方ラバウルの水木しげる、朝鮮半島の黄容柱、朴鐘鴻の戦争中の各地での体験はいずれもあまりにも重い。朴正熙政権の張良ともいうべき黄容柱の世界情勢(米政策)分析は興味深い。朴政権誕生の秘話。そして茨木のり子、黒澤明、花森安治、堀越二郎のそれぞれの戦後。ゼロ戦が名機とされるのは逆説で、非合理な芸術品だったがゆえ!共産党からの転向・復党・除名を繰り返した中野重治、佐久地域医療の若月俊一、女流飛行家の西崎キク、踊る宗教(天照皇大神宮教)の創始者・北村サヨの紹介はそれぞれの立場での戦後まもなくの苦悩が痛切に感じられる。サヨの言葉「確かに神風は吹いた。マッカーサーが連れてきたもので、米国から吹き付けて日本の蛆虫どもを吹きとばしてくれた。『ええ神風じゃのう』。戦争に負けたんじゃないぞ。蛆のけんかがすんだだけ。神の国をつくる本当の戦争はこれから始まる」は痛快!笑える。

  • 水木しげるが取り上げられている。

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