東京オリンピック――1960年代 (ひとびとの精神史 第4巻)

制作 : 苅谷 剛彦  苅谷 剛彦  栗原 彬  テッサ・モーリス‐スズキ  吉見 俊哉  杉田 敦 
  • 岩波書店
4.50
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本棚登録 : 24
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000288040

作品紹介・あらすじ

「高度成長」の光と影。現代につながる社会の大転換がひとびとの生を押しひろげ、軋ませる。

感想・レビュー・書評

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  • リオオリンピックにあたって東京オリンピックも話題に上がるようになり、これを機に1960年にオリンピックについても調べておいても面白いかと思って。
    緊急性なし

  • 高度成長の代名詞のような東京五輪、「夢の超特急」新幹線開通、「科学の子・鉄腕アトム」。一方で、日本社会全体の構造的変化が進み、現代を形作っていった時代を象徴するような事件、集団就職の若者たち、農村の大変貌と人口減、激化していくベトナム戦争への反対運動、家族観の変化と「イエスの方舟」事件などが取り上げられる。
    東京五輪は女子バレーの河西昌枝に焦点をあて、紡績工場の女子工員のスポーツの果たした意味と五輪について考えさせる。鉄腕アトムに込められたメッセージが「差別」「民族主義」「ディスコミュニケーション」などの人間性だった!が、マスメディアの申し子として、漫画そのものは読まれず、「誰もが知っているが、誰も知らないマンガ」になったという皮肉には私自身も初めて知ったところ。終盤は小田実、鶴見良行らのべ平連が運動体として「言いだしっぺ」からのスタートの実態が良く理解できる。そして戦場ジャーナリストの岡村昭彦はベトナムから日本の戦争加害犯罪を想起していたが、日本人は自らの空襲などの被害体験を連想した!60年代とは高度成長だけではなく、56年の経済白書「もはや戦後ではない」を書いた後藤誉之助は「戦後御経済復興のバネはもう期待できない」という悲観的な意味で書いていたとは吃驚ポン!!

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