東京オリンピック――1960年代 1960年代 (ひとびとの精神史)

  • 岩波書店 (2015年10月23日発売)
4.80
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 42
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784000288040

みんなの感想まとめ

1960年代の東京オリンピックは、日本の高度成長を象徴する出来事であり、同時に社会の構造的変化を浮き彫りにする重要な時期でもありました。オリンピックを通じて、夢の超特急である新幹線の開通や、科学の子・...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 3巻からの流れで、原田正純さんの章が心に残る。

  • リオオリンピックにあたって東京オリンピックも話題に上がるようになり、これを機に1960年にオリンピックについても調べておいても面白いかと思って。
    緊急性なし

  • 高度成長の代名詞のような東京五輪、「夢の超特急」新幹線開通、「科学の子・鉄腕アトム」。一方で、日本社会全体の構造的変化が進み、現代を形作っていった時代を象徴するような事件、集団就職の若者たち、農村の大変貌と人口減、激化していくベトナム戦争への反対運動、家族観の変化と「イエスの方舟」事件などが取り上げられる。
    東京五輪は女子バレーの河西昌枝に焦点をあて、紡績工場の女子工員のスポーツの果たした意味と五輪について考えさせる。鉄腕アトムに込められたメッセージが「差別」「民族主義」「ディスコミュニケーション」などの人間性だった!が、マスメディアの申し子として、漫画そのものは読まれず、「誰もが知っているが、誰も知らないマンガ」になったという皮肉には私自身も初めて知ったところ。終盤は小田実、鶴見良行らのべ平連が運動体として「言いだしっぺ」からのスタートの実態が良く理解できる。そして戦場ジャーナリストの岡村昭彦はベトナムから日本の戦争加害犯罪を想起していたが、日本人は自らの空襲などの被害体験を連想した!60年代とは高度成長だけではなく、56年の経済白書「もはや戦後ではない」を書いた後藤誉之助は「戦後御経済復興のバネはもう期待できない」という悲観的な意味で書いていたとは吃驚ポン!!

全3件中 1 - 3件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

苅谷 剛彦(かりや・たけひこ):1955年東京生まれ。東京大学教育学部卒、同大学院修士、ノースウェスタン大学で博士号取得(社会学)。東京大学教育学部教授、オックスフォード大学教授などを歴任。現在はオックスフォード大学名誉教授/上智大学特任教授。専門は社会学、現代日本社会論。主な著書に『大衆教育社会のゆくえ』(中公新書)、『階層化日本と教育危機』(有信堂高文社、2001年大佛次郎論壇賞奨励賞)、『教育改革の幻想』(ちくま新書)、『教育の世紀』(弘文堂=ちくま学芸文庫増補版、2005年、サントリー学芸賞)『追いついた近代 消えた近代』(岩波書店、毎日出版文化賞)など。

「2025年 『日本人の思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

苅谷剛彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×