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- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000288231
作品紹介・あらすじ
人は想像力によって現実世界のイメージをつくりかえ、状況を能動的にとらえ、自らを解放せねばならない。この国の「あいまいな言葉」を検証し、強権の押しつける人間像を拒み、「国益」に対抗する思想をつむぐ。オリンピック、万博、強行採決、権威に迎合的なメディア……六十年前と二重写しになる現在求められる、持続する志。
感想・レビュー・書評
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高校生に読まれたらいいなと思った。憲法と原子力潜水艦と沖縄。カーンの論理とアメリカの意識。戦争を体験してない私に不透明な状況を噛み砕いてくれた。1960年から70年代の大江が日本の未来を想像し政治と平和を問う。歴史から平和を学ぶ。
状況から想像力に直結させるのに少し私には難しかった。最後の"未来へ向けて回想するー自己解釈(3)"で明確な意思表示が読めて理解できた気がする。正直驚いたのは、日本政府の不透明さは昔から変わらないと思った。今の日本を大江はどう思うだろうか。大切なひとが不在となったのが惜しまれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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