日本人の心を解く――夢・神話・物語の深層へ (岩波現代全書)

著者 : 河合隼雄
制作 : 河合 俊雄 
  • 岩波書店 (2013年6月19日発売)
3.78
  • (2)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :68
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000291057

作品紹介

日本人の心を生涯をかけて考え続けた河合隼雄の仕事の中核をあらわす本書は、ユングが東西の出会いを求めて始めたエラノス会議での講演をもとに、生前に英語で刊行された。日本の神話や物語から日本人の心の深層を解きおこし、その普遍性と特殊性を世界に向けて問いかける。急速なグローバル化の中、日本社会のあり方や日本人の生き方を深奥から問い直すための、必読の書。河合隼雄が最後に遺した、そして日本の読者には未知の著作を、「岩波現代全書」として、幅広い読者の皆様にお届けします。

日本人の心を解く――夢・神話・物語の深層へ (岩波現代全書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • <閲覧スタッフより>
    一度は耳にしている物語を心理学的に読んでみると、今まで知ることのなかった発見があるかもしれません。
    --------------------------------------
    所在記号:146.1||カワ
    資料番号:10221612
    --------------------------------------

  • 完成美と完全美の相違がわかりにくいのですが、庭を掃除するという例から漠然と理解できました。
    言われなければ気付かなかった「中空構造」
    ホントに海彦、山彦にもうひとりの兄弟がいたなんて思いもいたらなかったなぁ。
    アマテラスとスサノヲの間にも・・・・・。

  • 日本文化史において夢が何を象徴していたかを解き明かし、そこから日本人の心理の深層に迫っていく。受動的な性格のアイデンティティが一貫しているという指摘は面白い。古事記の分析はツクヨミ、ホスセリなどの第3の存在に焦点をあて、実はこの空白に見える神が中心にいる「中空の構造」が日本神話の特徴!というユニークな考え。宇治拾遺物語や浦島太郎などの昔話が西洋の「困難な課題を克服して美しい女性と結婚する」という英雄譚がほとんどなく、主眼が何が善ではなく、何が美であるかにあるということなど、また禁断の箱を開けると日本では宝物、西洋では恐ろしく、おぞましい物が出てくる。開けるのは日本では男、西洋では女・・・。興味深い解き明しの数々である。

  • 1983-1988年のエラノス会議で文学を用いて日本人の精神構造を分析した講義をまとめて、はじめは1995年に英文で刊行された。その後の著者の多くの著作の原型となっている。翻訳は子息で同じ臨床心理学者の河合俊雄。

    熊本大学:日本文学分野 教員

  • 河合隼雄がエラノス国際会議という国際舞台で行なった5回の講義内容を日本語に訳しなおした1冊。原文が英語であるため、外国人にも伝わるように相当書き下してあると思われ、他の著作に比べてとっつきやすいように思う。日本の昔話は善悪でなく何が美であるかを描いているという指摘は頷いてしまう。今の自分、社会に足りないのはこの感覚かもしれないな。

  • 外から内を眺める仕方を会得したいです。。。

    岩波書店のPR
    「著者の仕事の中核となる本書は、ユングが東西の出会いを求めて始めたエラノス国際会議での講演をもとに生前に英語で書下された。日本の神話や物語にある日本人の心の深層を世界に向けて問い、その普遍性と独自性を明らかにする。日本人の心を深奥から考え、現代人の生き方を問い直すための必読の書。」

全6件中 1 - 6件を表示

河合隼雄の作品

日本人の心を解く――夢・神話・物語の深層へ (岩波現代全書)はこんな本です

日本人の心を解く――夢・神話・物語の深層へ (岩波現代全書)を本棚に登録しているひと

ツイートする