- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000291057
作品紹介・あらすじ
日本人の心を生涯をかけて考え続けた河合隼雄の仕事の中核をあらわす本書は、ユングが東西の出会いを求めて始めたエラノス会議での講演をもとに、生前に英語で刊行された。日本の神話や物語から日本人の心の深層を解きおこし、その普遍性と特殊性を世界に向けて問いかける。急速なグローバル化の中、日本社会のあり方や日本人の生き方を深奥から問い直すための、必読の書。河合隼雄が最後に遺した、そして日本の読者には未知の著作を、「岩波現代全書」として、幅広い読者の皆様にお届けします。
感想・レビュー・書評
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/717261詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<閲覧スタッフより>
一度は耳にしている物語を心理学的に読んでみると、今まで知ることのなかった発見があるかもしれません。
--------------------------------------
所在記号:146.1||カワ
資料番号:10221612
-------------------------------------- -
完成美と完全美の相違がわかりにくいのですが、庭を掃除するという例から漠然と理解できました。
言われなければ気付かなかった「中空構造」
ホントに海彦、山彦にもうひとりの兄弟がいたなんて思いもいたらなかったなぁ。
アマテラスとスサノヲの間にも・・・・・。 -
1983-1988年のエラノス会議で文学を用いて日本人の精神構造を分析した講義をまとめて、はじめは1995年に英文で刊行された。その後の著者の多くの著作の原型となっている。翻訳は子息で同じ臨床心理学者の河合俊雄。
熊本大学:日本文学分野 教員 -
河合隼雄がエラノス国際会議という国際舞台で行なった5回の講義内容を日本語に訳しなおした1冊。原文が英語であるため、外国人にも伝わるように相当書き下してあると思われ、他の著作に比べてとっつきやすいように思う。日本の昔話は善悪でなく何が美であるかを描いているという指摘は頷いてしまう。今の自分、社会に足りないのはこの感覚かもしれないな。