インテリジェンスの世界史――第二次世界大戦からスノーデン事件まで (岩波現代全書)

著者 : 小谷賢
  • 岩波書店 (2015年12月18日発売)
3.80
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :44
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000291798

作品紹介

通信傍受や暗号解読は、第一次世界大戦時に外交・安全保障上の必要性から生じ、第二次世界大戦においては、傍受する対象国が複数となり、暗号自体も複雑化したため、米英間にUKUSA協定が結ばれた。戦争が終結するとソ連の脅威に対抗するため、この協定にカナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加わり、ファイブ・アイズ諸国の体制が確立し、冷戦を裏から支えた。ソ連が崩壊し、冷戦が終結すると、肥大化したインテリジェンス組織は縮小させられたが、9・11同時多発テロによって、テロとの戦いという方向性が明確になっていく。こうして情報組織はネットから世界中のデータを吸い上げるようになる。国際政治の複雑怪奇な実態を裏から眺めるもう一つの現代史。

インテリジェンスの世界史――第二次世界大戦からスノーデン事件まで (岩波現代全書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  本書では、特に通信傍受の歴史を掘り起こしている。20世紀の初頭に無線が使用されると同時に傍受も始まり、第二次大戦では暗号解読や無線傍受が勝敗に大きな影響を与えらことは、よく知られている。
     そのころから米英は通信傍受の協力を行っており、終戦後にソ連を主対象とし、各軍部としての業務から外交なども含む国家としての組織体制への変換や、米英間のUKUSA(ユーキューサ)協定の生い立ちや協力仕方が記されている。
     スパイによる機密漏えい、ソ連の崩壊、911テロ事件、スノーデンなどの暴露事件、など大きなイベントから、NSAなどの通信傍受組織の目的(対象)や手段(無線からインターネット)など様々な変革と対応まで触れてあっておもしろい。
     UKUSAなどは言葉自体が知られていないし、基本的に内容が非公開の組織の話なのに、よくここまでまとめたと思う。もしかしたら、作者ももっと知っているけど書けないネタを抱えているのではないかと邪推してしまうほどだ。

  • 戦前の米国による日本軍の暗号解読からスノーデン事件までを扱っている。
    元CIA長官が浮気をした際、傍受を恐れてメールを送信せず、下書きの状態のGメールをパスワードを渡した愛人に読ませたという逸話が面白かった。
    ちなみに本書によると、昔はこの方法でOKだったが、現在は通用しないそうだ。
    本書は古い話が詳しく書かれている一方、現代の情報が手薄に感じられるのが残念。

  • 東2法経図・開架 391A/Ko92i//K

全3件中 1 - 3件を表示

小谷賢の作品

インテリジェンスの世界史――第二次世界大戦からスノーデン事件まで (岩波現代全書)はこんな本です

インテリジェンスの世界史――第二次世界大戦からスノーデン事件まで (岩波現代全書)を本棚に登録しているひと

ツイートする