カント哲学の奇妙な歪み 『純粋理性批判』を読む (岩波現代全書 098)
- 岩波書店 (2017年1月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784000291989
感想・レビュー・書評
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本書は、デカルトから始まった「観念」の近代的用法が持つ、自然主義的論理が、カントにおいてどのような歪みを生じることとなったかに焦点を当て、カントを取り巻く歴史的諸事情との関係において、その実際を示そうとするものである。
その結果明らかになるのは、反自然主義的基礎づけ主義の立場が結局はそれ自身自然主義的枠組みの中で構築されるという、逆説的論理である。別の言い方をすれば、西洋近代の観念説のカント的変容は、われわれがその内で生きている「全体論」的論理、「解釈学的循環」構造に対し、その論理や構造を踏み台として用いながらその土台を掘り崩そうとする、逆説的な試みであったということである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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