さえずり言語起源論 新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波科学ライブラリー 176)
- 岩波書店 (2010年11月25日発売)
本棚登録 : 148人
感想 : 17件
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784000295765
みんなの感想まとめ
鳥の鳴き声の奥深さを科学的視点から探求する本で、動物と人間のコミュニケーションの可能性を考えさせられる内容が魅力です。著者の独自の視点から、ジュウシマツの歌には文法や意図が存在し、さえずりにはそれぞれ...
感想・レビュー・書評
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鳥の鳴き声の奥深さを、科学の視点から教えてくれる本。
今、私は鳥の鳴き声を耳にしながらこの本を読んでいるが、「あの鳥はどんな理由で、何を意味して鳴いているのだろう」など、これまで考えたこともなかった。だからこそ、人と鳥の共通点や差異を明らかにし、さえずりの学習やパターンに迫る著者の視点は、どれも新鮮で興味深いものばかりだった。
出発点は「動物が好き」という、誰もが通りそうな身近な道。しかし、著者が抱いた興味の矛先は他者とはあまりにも異なる。そもそも、ジュウシマツの歌に文法構造があるなど、一体誰が考えるだろうか。
何よりこの本が凄いのは、専門的な前提知識がなくても、大半がスムーズに理解できるように書かれている点だ。そして、一つの事実を知るためには、その裏に途方もなく地道な実験がセットであることも教えてくれる。その果てしない作業を諦めずに続けられる人達だからこそ、新たな発見へとたどり着けるのだと、深い尊敬の念を抱いた。
なぜジュウシマツのメスは、複雑な文法を持つ歌を好むのか。それが「認知的な能力の高さ」を表すシグナルだから、という結論は興味深い。人間に飼われることで捕食の危険性が減り、メスの「複雑な歌が好き」という好みが純粋に反映されて進化したというプロセスも、なんと面白いことだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた。
小鳥のさえずりは会話しているのか?言語になっているのか?といったあたりを研究された先生が書いた本。まえがきの「動物の心が知りたかった」は著者の本心であろうことが非常に感じられる研究内容であり本の内容だ。
ジュウシマツの歌には文法があった、意図があった、さえずりにはそれぞれ意味があった、難しい歌を歌うオスの方がメスからモテていた…などなど、さえずり・歌に関する研究成果が面白く知れる。
いつしか人間と鳥が会話ができるのではないか?なんて想像を膨らませてくれる。
脳の研究など、ところどころ難しいところもあるが、飛ばし飛ばしで読んでも面白い内容なので、動物好きならばお薦めしたい本だ。こんな研究があったのだと、非常に楽しく読める。 -
さえずり言語起源論
森さんの「歌うネアンデルタール」のamazon関連本 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784000295765 -
鳥はどうやって歌を習得するのか、そもそもなぜ歌うのか、種によって異なる鳥の歌はどうやって生まれてきたのか、という研究。
そして、人間の言語も起源も、鳥のようなさえずりだったのではないか、というのが著者の主張。その部分に関してはあまり説得力がないけれど。 -
「ことば」の誕生を、「歌」に求めるなんて、なんとも面白い仮説じゃないですか。
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十姉妹のさえずりの研究から、人間の言語の始まりは歌だったというさえずり言語起源論につないでいくのだが、残念ながらそこの飛躍が理解できない。これは別な本に期待。
でも、ジュウシマツでの研究、そこに関わる学生たちの活躍は読み物としても十分に楽しい。 -
読みやすくて、1時間半ぐらいでさくっと読み終わりました。
研究の裏話的な内容も書かれていて、面白かったです。
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著者プロフィール
岡ノ谷一夫の作品
