シロアリ――女王様、その手がありましたか! (岩波科学ライブラリー 〈生きもの〉)

著者 :
  • 岩波書店
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  • レビュー :28
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296021

作品紹介・あらすじ

ここにはもうひとつの世界がある-ベニヤ板の下のシロアリワールドに魅入られた少年は、長じてその謎に挑む。同性カップルで子づくり?水中で1週間!?次々と明らかになる仰天の生態。そして体力と知力を尽くして突き止めた、したたかな女王の「奥の手」とは…。"かわいすぎる"イラストとともに送る、ため息の出るような自然の驚異。

感想・レビュー・書評

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  • いずもり・よう氏のかわいらしいイラストの魅力は大きい。特に女王継承システムのややこしさを文章だけで追うことは難しかったがイラストにより理解できた。
    研究中の「神が降りてきた」箇所が三つあるというのだがどこだろう。一つは有性生殖だけではなく単為生殖も行っているということを発見したときだと思う。次はゲノムインプリンティングだろうか。三つ目は卵にそっくりなターマイトボールの正体と共生システムだと思う。
    シロアリはほかの動物がほとんど食物にできない朽木を食べて生きている。小さなシロアリの後腸の中に無数の原生動物が住みつきき、その原生動物がまたいくつも細菌を共生させている。巣の中ではカビや細菌との戦いが続きそこにちゃっかり入り込み共生する菌類もいる。面白い。
    これらの成果を得るために巣の中の無数のワーカーの中から一匹の女王や王を捕まえ、王や女王だけ何百匹も集めたりする。チェンソーをはじめとして手斧サバイバルナイフなどの刃物を両手に持ち山を歩き回る。とても怪しい、そして苛酷だ。

  • 忌み嫌う対象でしかなかったシロアリ。それだけに何も知らないわけで、こういった本はその生態を知る上でとても助けになる。「アリ」とついているけど、「アリ」の仲間ではないのですね。

  • シロアリと言うだけで毛嫌いしていたが、生態を知ったら、案外かわいい奴かもと思ってしまった。
    図書館で借りたのだか、買ってまた読みたいと思った本でした。

  • ケンジズ’ブートキャンプは健全なので、ターマイトボール(人類の希望の星)とターマイトボールZを『ドラゴンボール』から命名といふ、国民の知的共有財産を使ってはゐるのだが、ヤマトシロアリさんが夫婦で巣を建設して雌は単為生殖で自分の双子をひり出して子作りさせてワーカーと普通の繁殖用個体も出すといふ、ナニな生態についてさういふのをやってくれない。
     読むとシロアリが超人的な〈まぁ虫だからね〉生態を持ってゐるのが分かる。

  • シロアリを嫌う全ての人に読んでもらいたい

  • シロアリの生態研究って、そんな進んでないんだねえ。そんなところから知れて面白い。ユーモアあふれる文体も楽しめる。ただまあ、シロアリの赤ちゃんはやっぱり気持ち悪いと思う。

  • へ〜!という事満載の面白い本でした。皆さんもレビューしてたけど、シロアリはむしろゴキブリに近いとか同性同士でもカップルが成立しちゃうとか興味深いことこの上ない。シロアリはほぼ全員子供だから可愛い、っていう作者の視点が面白かった。本当にシロアリが好きなんだなぁ♪カビの菌核をせっせと世話したりオオハネアリが襲ってきたら巣穴を頭で塞いだり…本を読み進めていくと、なんだかシロアリが可愛く思えてきた。図書館で借りて読んだけれど、手元に置いていつでも読み直したい一冊。購入予定。

  • 人とは違う理で動いている世界がある。

  • これはとてもいい本です!
    子どもにも読んでほしい。(小学生には難しいかな。)
    科学の楽しさが本当によく伝わってきます。
    最後の解説が心に響きました。


    メモ
    ターマイトボールZ!
    オオハリアリ
    互恵的利他行動説
    間接的相互性
    ミーム

  • 成毛さんの「100冊の本」ハダカデバネズミ、の隣にあってついで買い。でも私的にはこちらがもっとおもしろかった。え?ゴキブリの子孫だったの?それ以前に先祖はカマキリから枝分かれしたの?という導入部もナルホドですが、彼らの社会生活性はアリやハチが終身カースト制度であるよりも柔軟で現代の人間社会に近い。
     自分の持っていたイメージでは、虫の世界は女王様ありき、オスは添え物。巣立った時に交尾したらお役御免でオスはポイ、と思っていた。ところがシロアリさんたちは違うんですね。巣には女王だけでなく王様も住んでいる。女王(=卵を産む)は何(百)匹もいてハーレム状態。さらに王様は何十年と生きる。女王のほうが短命で台替わりする。すごーい!!シロアリになりた~い。でもその何百匹の愛人から選り取り見取りの大奥ではなく、みな奥さん(最初の女王)と同じ遺伝子の分身だそうです、ゲゲ奥さんに何百人に取り囲まれる毎日?厳しそう。(ちなみにクローンではない)。
     気持ち悪いゴッキーの親せき害虫ではあるけれど、ほかにもいろいろユニークな奴らであることがわかりました。

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