パンダ――ネコをかぶった珍獣 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)

著者 :
  • 岩波書店
3.55
  • (2)
  • (8)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 72
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296304

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 著者はパンダの飼育係。パンダとの直の付き合いはそこらの研究者の比ではあるまい。だからパンダは触るとごわごわしてるとか、やっぱり噛み付いたり引っ掻いたりするんだあいつ、といった身辺情報が豊富で楽しい。パンダだって寝てるか食っているかなんだな。でもまあ、働く必要のない生き物ってそれで当たり前か。
    見た目は変な色のクマだが、ひょっとしたら違うんじゃないかとも思っていた。やっぱりクマなんだなあれ。ダランダランだけど。

    一方、野良パンダがどう暮らしているか、といった情報は少ない。あんなふにゃふにゃの生き物が、野生でやっていける理由がわからん。小学生男子が中に入っているみたいじゃん。野生の世界は厳しいと聞いていたが、例外があるのだろうか? それとも野生ではびしっとしているの? 人知れず苦労しているの? なんでよりによって竹? 外敵っていないの?

    そういう本も読んでみたい。

  • 帯に「ついに、正体がバレる時がきた」とあるのを見てツペラツペラの絵本「パンダ銭湯」が思い浮かんでしまったがあながち間違いではなかった(笑)
    白と黒の模様を取るとそこには平べったい顔のクマが。

    動物園は教育・研究機関なのだが一般人は展示に注意が向きがちで、パンダは政治的動物でもあるのでマスコミ対応が必須。二重帳簿みたいな飼育日誌は気の毒だと思った。
    しかし不思議な動物だ。ほとんど消化しない竹であの巨体を維持するのだから。
    12月3日に和歌山の良浜が双子の赤ちゃんを産んだ。
    母子ともども元気でいてほしい。

  • パンダ飼育係さんが書いたパンダの本。
    ネットで可愛い動画ばかり観てメロメロなパンダだけど、やっぱりパンダもクマなんだなぁと感じる部分も多し。
    今上野で飼育中の赤ちゃんも無事に大きくなるといいなぁ。

  • パンダの学術的分類の変遷,生態学的特徴,だけでなく,飼育事情,動物園導入事情にも触れられている。一時期上野動物園に通ってほぼ毎週末彼らを眺めていた(っても単なる売店バイトで行き帰りに眺めただけだけど)身としては,当時あの中でそんなことが起きていたのか,とちょっと感慨深い。

  • パンダ、そしてパンダにまつわる話に対していろんな意味で「何やねん」とつっこみたくなるような一冊。

  • 岩波科学ライブラリーの「生きもの」シリーズは面白く、中学生程度で読めるものも多い(カラー写真やイラスト、図が豊富)ので、ジュニア新書より良かったりする。
    「シロアリ」がものすごく面白く、「ハダカデバネズミ」も良かった。
    で、「パンダ」。パンダの本というと写真集や子ども向けが多く、「かわいい」を基本としているが、これはあくまで冷静に生きものの一つとしてとらえているところに好感が持てる。
    前書きの「結構怖いただのクマ」というところから、著者の姿勢がわかるというものだ。
    図22の黒い部分をとったパンダの可愛くないことといったら…。死肉を漁るパンダとか、食わず嫌いのパンダとか、繁殖の苦労とか飼育者だからこそのエピソードたっぷり。
    読み終わると、やっぱりパンダ、可愛いな、と思ってしまうのは、著者が愛情を持って書いているからだろう。
    「シロアリ」の方が面白いけど、「シロアリ」と聞いただけで拒否する人も多いので、可愛い生きものしか好きじゃない人にも薦めやすい。

  • パンダの飼育員って、ただの順番なのか。特別難しくないってことにちょっとびっくり。

  • 2015年1月新着
    著者は10年以上、上野動物園でパンダ担当をしている飼育係さん。なにせモノはパンダである。シンシンのベビー誕生騒動の顛末など、裏話と呼べそうなものが誠実にあかされていて、興味は尽きない。パンダからあの隈取りをとるとどうなるかの図も面白かった。終始、パンダに対するやさしい目線がこころよく、読みでがある一冊。

  • あのかわいらしい「ぶち」がなくなったパンダが、
    衝撃的なまでにクマ。

  • パンダの秘密がいっぱいです(笑

全16件中 1 - 10件を表示

パンダ――ネコをかぶった珍獣 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)のその他の作品

倉持浩の作品

ツイートする