おなかの赤ちゃんは光を感じるか――生物時計とメラノプシン (岩波科学ライブラリー)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296335

作品紹介・あらすじ

胎児は子宮の中で脳を使って光を感じ、"生物時計"を動かしている。著者らは、近年発見された明暗情報を脳に伝える光受容体メラノプシンが胎児期に機能しはじめること、赤ちゃんの成長には明暗の変化が重要であることを明らかにし、早産児の睡眠をコントロールして発達を促す「調光保育器」を開発した。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    岩波科学ライブラリーの1冊。タイトルから「ん~たしかに、どうなんだろうか??」と疑問を抱かずにいられない本。著者は医学研究者。最新研究を垣間見れるような内容だ。既に出産や育児を経験した親御さんたちにもオススメできる内容と言える。
    エコーや超音波から、おなかの赤ちゃんの様子について研究が重ねられ、またネズミをはじめとした動物での実験も加え、物質研究でもさまざまな事柄が明らかになってきている。
    目で見る前に、脳で光を感じ、おなかの中でも昼夜のリズムを感じながら成長していく…、そんなメカニズムを学び深めることができた。

    個人的にあまり読まない分野だけに、刺激があって楽しめた。

  • まだ目の見えない胎児(おなかの中の赤ちゃん)がどうやって外部の光を感じるのか、というお話しです。想像通り母体から情報が伝達されるわけですが、なかなか面白いです。この本では特に、胎児をどうやって調べるのかなどの話もあり、興味深い。(動物実験に使われる実験動物は、やはりちょっと可哀想ですね。)
    高度な内容を平易に書くというのは大変なことですが、この本は文章も平易で、どんどん読めます。良い本と思います。

  • 難しい用語も出てくるが、知識がなくてもけっこう読み進むことができた。胎児を含む赤ちゃんの能力の凄さや研究の進歩に驚いた。

  • ヒトは光の情報が脳に伝わると、メラトニンを夜間に分泌する。胎児はメラトニン受容体を持っており、生物時計を調節する。

  • 2015年3月新着

  • 子供って不思議なことばかり

  • 請求記号 491.355/O 69

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