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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784000296373
みんなの感想まとめ
動物の動きや歩行に関する興味深い探求が展開されており、特に「ハトはなぜ首を振って歩くのか」という疑問に対して、科学的な視点から解説がなされています。著者の軽妙な語り口は、難解なテーマを親しみやすくし、...
感想・レビュー・書評
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動物はなぜ動くのか、という話題から始まり、歩行のエネルギー効率や動物の歩行の仕組みを筋肉や骨格の話…と進んでいくのですが、そのすべては「ハトはなぜ首を振って歩くのか」という疑問を解決するため!
著者の軽妙な語り口と、首振りにかける情熱が、完全に私のツボにはまってしまいました。
ハトの首振りの最初の研究は、なんと1930年まで遡るのだそう。
私も、駅のホームや公園の芝生でヤツらを見かけるたびについ首の動きに目を奪われていたのですが、人類は随分前からハトの首振りに並々ならぬ興味を惹かれていたようです。
また1975年に行われた、ハトの首振りはどういった刺激によって引き起こされるのかを検証した、箱入りハトの実験もおもしろかったです。
また、ハト以外の鳥類についても、なぜ首を振ったり振らなかったりするのか、著者の見解が述べられています。
個人的にはペンギンの歩行についての記述にものすごく納得してしまいました。
試してみたい気持ちを抑えきれず、ペンギンの骨格と同じ姿勢になって歩いてみたら、確かにペンギン歩きと同じ動きになって感激。
さらに骨格図の横に並べられた、ペンギンが山手線のホームに立っている写真のシュールさにしばし笑いが止まらなくなりました。
たかが首振り、されど首振り。
近くに鳥が寄ってきたら、じぃっと観察したくなる1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはなー,いいぞ,実にいい。鳩みてたらまず間違いなく一度は謎に思ったことがあるだろう,そう何故首を前後に振って歩くかだ。前後に振って歩いていったい歩きにくくはないか? というあれだ,それに応えてくれるとても読みやすい良著なんだ。
まずは何故歩く(動く)のかという導入からどう歩く(動く)か。次に歩くと走るの違いとその行動のワケ,その効率性の違い。間子のハトは気になるので今度観察に行ってこよう。
そしてついに何故首を振るかへ,過去から付き合いの長かったであろう人の近くにいる鳩,やはり昔から鳩が何故首を振って歩くのかに関心を寄せた人々はいたようで,最初の研究は1930年まで遡るそう。
箱の箱入れ実験は面白い試み。結果,風景が動けば首が動くということがわかった。だがそれだけでは説明がつかない,目のついている部分と眼球の動き,およびその視野の範囲。歩行との直接関連性があるのではないか。首を振る鳥は振ることにより歩行性の安定性を確保する,大股で歩き体の回転を少なくしている。首を振らない鳥は小股でちょこちょこ歩き両足がついている時間を多くとることで安定性を確保している。
カモは振らない。たまに振らないサギ,たまに振るサギ。コアホウドリのV字振り。泳ぐとき振るカイツブリ。チドリの尾振り,アオシギの体振り。後,スズメなどのホッピングについてもちゃんと解説されていました。
なにはともあれ一読をお勧めする,読んだすぐから鳥観察が楽しくなること請け合いです。 -
面白かった。
ハトだけではなくスズメやカモなどほかの鳥についても興味深い。なるほど。
湿地帯のため鳥は多く見かけるが、そういえばじっくりと観察したことはなかった。
見かけるたびに愛おしく観察してしまいそう。 -
ハトが首を振り振り歩くのは、バランスを取るためなのかなと思っていた。でもあれで走ったら気持ち悪くなったりしないんだろうか。
これは読むしかない。ハトの首ふりの研究者がいるとは思わなかった。
看板に偽りなし。ハトが首を振って歩く理由がちゃんとわかる。
科学系の読み物で、「なぜ◯◯なのか」といったタイトルに惹かれて読んではみるけれど、結局タイトル倒れでわからない、という経験をしょっちゅうするので、爽快だった。
しかも真相は衝撃的。そうだったのかぁぁぁ!
ハトの首振りをテーマに、科学する?方法論や考え方が浮き彫りになって、楽しい。
仮説の作り方と実験による確認。例外の重要性。ハトに、ルームランナーみたいな実験装置の中を歩いてもらう実験をしてた研究者がいる。同じ鳥でもハトやニワトリは首を振って歩くが、カモは首を振らない。すべてが「ハトが首を振る理由」につながっていく。
百年近く前から、世界中の名だたる研究者が大真面目に「ハトはなぜ首を振るのか」を調べていたと思うと、人間も捨てたものではない。
研究には金も時間もかかると思うが、藤田先生は上役にどうやって企画を認めさせたんだろう? 企画書を読んでみたい。 -
おもしろい!理系、科学者は思わず触発されるシンプルで興味深い問いの上になりたつ研究をわかりやすく解説してくれています
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB18436550 -
鳩がなぜ首を振って歩くのか——そんな素朴な疑問に人生を捧げて研究した著者の姿勢が、とにかく面白くて、一気に読み切ってしまった。読みながら何度も「そこまでやる!?」とツッコミを入れつつ、気づけばのめり込んでいた。
骨格の構造から網膜の仕組み、視野角の違い、さらにはペンギンの歩き方まで、隅から隅まで知的好奇心をくすぐられる話ばかり。まるで世界が少し広がったような感覚だった。
改めて思う。こうして身近な自然や動物、植物に目を向け、なぜ?と考えることこそ、人間としての醍醐味であり、大人の嗜みなのかもしれない。
次は植物の世界に足を踏み入れてみようかな。実用的な本だけでなく、こうした知的探検の旅も、もっと積極的に楽しんでいきたい。
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ハトが首振って歩くのがどうしても気に食わなくて、でも理由もなく嫌うのもどうかと思うので、これも他者理解の一つと思って仕方なく読んだ。どうせバランス取るためだろうと思ってたし、そういう面もあるような話も出てきたけど…もっと衝撃的な事実も出てきた!これは思いもせなんだ…ハトにもいろんな事情があるらしい。しかも首を振らない鳥の方が少ないらしい。ごめんねハト、私理不尽だった。
長年意味が分からなくてキモ!と思ってたことも、事情が分かると納得することもあるということを学んだ。無知は罪である。
そして一つ疑問が解決すると、また新たな疑問が湧いてくる…その繰り返しが学問なんだなぁ。疑問を持つことがまず第一歩なんだけど、それがまず難しいのだ。 -
Kindle Unlimitedに入っていなかったらあえて手に取ることはなかったかもしれない。
ほどよく軽妙な語り口で、初心者にもわかりやすくなるほどと思わされる。
岩波科学ライブラリは初めて読んだが、ブルーバックスより短くて手軽と感じた。他も読んでみたい -
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ハトはなぜ首を振って歩くのか (岩波科学ライブラリー)
by 藤田 祐樹
ある日、私のもとに、スズメに関するテレビ番組の取材があった。なんと、歩くスズメがいるというのである。「なに!?」と私は耳を疑った。その方の話によれば、兵庫県中町(現在は多可町の一部)に 間子 という地区があり、間子の七不思議という言い伝えがある。そのひとつに、「間子のスズメは歩く」という内容が含まれているのだ。 その記者によれば、「間子は昔から湿地が多く、地上ではホッピングを行いにくかったためにトコトコ歩くようになったのだろう」と言われているらしい。 もし、これが事実なら、いくつかの点で大変である。
いずれにしても、ハトやニワトリには頭を静止させようという性質があり、歩くときにも頭を静止させようとする結果、首を振るのである。
1つ目は、ハトにとって景色が移動することである。この景色の移動を目で見ることが刺激となって、首振りが起こるという考えだ。2つ目は、ハトが空間的に移動するときの加速度を感知し、これが首振りを引き起こすという考えである。3つ目は、脚と首の運動が、何らかのメカニズムでリンクしており、そのため歩行動作を行うと首も動くという考え方だ。
ここまでの実験で、ハトが首を振る理由は視覚刺激とわかったようなものだが、念のため他の刺激は首振りを引き起こさないか確認しておこう。図 20 のでは、ハトも箱の壁も天井に固定されていて動かないが、足もと部分の床は動く仕組みになっている。この状態でハトが歩くと、ちょうど私たちがランニングマシンの上で歩いているように、足もとの床だけが動く。一生懸命歩くけれど、床だけが動いて前に進まないし、景色(箱の壁)も動かない。すると、ハトは首振りを行わなかった。つまり、歩くという動作そのものは、首振りを引き起こさないのである。
最後に、ハトの動きを止めて、空間的な移動のみによる影響を確かめよう。図 20 は、ハトを箱ごと動かしてやる実験だ。ハトは立ち止まってじっとしているので歩行動作は行われず、景色となる箱もハトと一緒に動くので変わらない。でも、空間的にはハトは前進するので、内耳の三半規管は加速度を感じる。すると、ハトは首を振らなかった。空間的な移動も、首振りを引き起こさないという結果であった。
これでは解けた。脚を動かすと首が動いてしまうわけでもなく、体の移動を感じるから首を動かすのでもなく、景色が動くから、ハトは首を振るのである。
景色が動くと、ハトは首を振る。もう少し詳しく言うと、ハトに対して景色が動くと、ハトは景色に対して頭を静止させようとして、首を動かすのである。これは、景色を目で追っているということである。
目の向きが異なると、見える範囲がまず違う。片側の目だけだと、ヒトの場合には約160度の視野がある。左右の視野が重なる部分が120度くらいあって、全体としては約200度の範囲が私たちには見えている。一方、ハトは、片側の目の視野は169度とヒトと大差ないが、全体としての視野はずっと広くて316度もある。図を見てもわかるとおり、真後ろ以外はおおむね見える。その代わり、左右の視野が重なる部分が小さく、たった 22 度しかない。
結果として、鳥類の眼球は、頭の大きさに対して不釣合いに大きい。これでは、眼球を私たちヒトのようにキョロキョロと動かすことはできなくても、無理はない。実際のところ、まったく眼球が動かないわけではないが、私たちに比べると、その程度はずっと
眼球を動かすことができなければ、景色を追うことができなくなり、困ったことになる。景色を見るのをあきらめるという手もあるが、それでは何のために眼球を大きくしたのかわからない。そこで、発想の転換だ。眼球が動かないなら、首を動かせばいいじゃない。小さな眼球を動かすよりコストがかかるとしても、眼球の代わりに首を動かすのは、やってできないことはない。 幸いにも、鳥の首は長くてよく動く。首の骨の数だって、私たち哺乳類よりずっと多い。哺乳類の世界では、なぜか首の骨の数は7個と決まっていて、進化の過程で数の増減が起こらなかった。
カモが首を振らない理由はわかってしまったが、まだ不思議なのは、首を振る鳥たちは、いつも首を振っているということだ。ハトの研究をはじめてから十数年、ハトを見かけるたびに首を振らずに歩いていないか観察しているが、私はまだ一度も、首を振らずに歩くハトを見たことがない。
ご存じのとおり、スズメも地上で足もと近くのを探索してついばんでいる。すると、スズメだって首を振ってよさそうな気がする。ところが、彼らは首を振らない。なぜだろう。 それはおそらく、ホッピングによる移動の速度が速いためだ。ハトやニワトリも、走るときには首を振らない。速く動けば動くほど、首振りの頻度も増加させなければならないが、頭を頻繁に前後させてその位置を静止させるのは、速く動くほど難しくなる。首を振る鳥たちも、移動速度が上がって首を振るのが困難になると、首振りをしなくなるのである。
それでは、ホッピングしながら、スズメはどのようにを探しているのだろうか? 立ち止まって探すのだ。
コアホウドリは、アホウドリより少し小型の近縁種で、小笠原諸島を含む太平洋の島々で繁殖している。
ちょうどそのころ、川上さんはコアホウドリの研究をしていて、それが傑作な首振りをしているというのである。 映像を見て驚いた。なんと、コアホウドリは歩きながら、前後ではなく、上下に首を振っていたのである。
実際、小笠原諸島の小さな無人島で、アホウドリ類は驚くべき密度で繁殖していた。犬も歩けば棒にあたるということわざがあるが、この捕食者のいない小さな無人島では、誰でも歩けばアホウドリ類にあたるような状況だった。 -
文章が面白い。内容もわかりやすい。興味がひかれついつい読み進めてしまう。
人の歩くことと走ることエネルギー効率と速度について。
ペンギンの足の長さとエネルギー効率。目の大きさと位置。視界。首の長さと骨格。
様々な角度から分析して丁寧に説明しているので、外で鳥をみたらついつい考えてしまいそうだ。
近くのものを見させればいい、という仮説のもと行った鳥類ハト化計画が面白い。
歩くスズメがいるという兵庫県中町(多可村)の七不思議は著者にかわって調べたくなる。 -
ハトをはじめとする鳥達が何故首を振るのか?そして首を振らない鳥もいる、といった興味深い話題です。私の研究しているウマの頸振りにも関係していて勉強になりました
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藤田祐樹 著「ハトはなぜ首を振って歩くのか」、2015.4発行。多くの脊椎動物は4本の脚で移動。鳥とヒト(絶滅した恐竜も)は二足歩行を行う。鳥たちは、歩く、走る、ホッピング(両足を同時に前に)する。鳥は飛ぶ姿を目にすることが多いですが、歩いたりホッピングする姿を観察するのも面白いですね。さて、本題のなぜ首を振って歩くのかですが、結構科学的な考察がなされています。
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請求記号 488.45-IWA
https://opac.iuhw.ac.jp/Otawara/opac/Holding_list?rgtn=1M024788
すごく学術的に、かつ平易に解説しています。歩きを専門とする人にはおススメです。 -
ハトは確かに首を振ってるように見えます。しかし実はあれは、首を振っているのではなく、「頭を同じ位置に保とうとしている」のだとは。なるほど!
その他、鳥の中には首を振らないヤツや、同じ振るのでも上下に振るヤツとかがいるらしい。何でコイツは振らないのか。何でコイツは上下なのかなど、どれも興味深い。文章も平易で読みやすく、面白かったですね。 -
2018/11/20 詳細は、こちらをご覧ください。
『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1040.html
友人にこの本のことを教えてもらい、面白そうなので読んでみることにしました。
みんなが抱く素朴な疑問、それを科学的に解き明かす、その思考と実験過程が、楽しい読み物になっています。
ポイントは鳩の首振りですが、そのための基本の知識が 前振りとしてしっかり書かれています。
さらに、ハトだけではなく他の鳥はどうなんだろう? と話は膨らみます。
要所には、まだ解き明かされていない課題点も明確に書かれているので、
今後の研究成果が楽しみ。
これからは、外で野鳥を見たらどんなふうに歩いているか、興味津々。
さっそくバードウォッチングに行きましょう!
2015/10/17 予約 10/20 借りて読み始める。10/31 読み終わる。 -
岩波科学ライブラリー237
ハトが首を振る原理を、人類学者でもある作者が面白おかしく、まじめに解説。
首を振るハトに注目することも大事だが、振らない鳥にも理由がある。そんなところが哲学的。
動物の行動には理由があることに気づける一冊。 -
学者が気になったことを粘り強く観察して、この世の何かがわかってくるのね( ・ิω・ิ)
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こんな本がもっと増えてほしい。
知的好奇心がぐりぐり刺激される。
あとハトかわいあ
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