ゾンビ・パラサイト――ホストを操る寄生生物たち (岩波科学ライブラリー)

著者 :
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296564

作品紹介・あらすじ

ホスト(宿主)の体を棲み処とするパラサイト(寄生生物)は、生存の根幹をホストに依存する弱々しい存在だ。そんな彼らの中に、自分や子孫の生存にとって有利になるように、ホストの行動を操るものが進化してきた。ホストをゾンビ化して操る能力をもったパラサイトたちの精妙な生態を紹介。

感想・レビュー・書評

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  •  宿主に寄生して、その宿主を自分の意のままに動かす、つまりゾンビ化してしまうパラサイトを紹介している本。
     正月そうそうから読む内容じゃないんだろうけれど、チラっと読み始めたらアっという間に読み終わってしまった。
     本のタイトルほどにはおどろおどろしい内容でも、センセーショナルな内容でもなく、あくまでも少々砕けてはいるが科学的な内容になっている。
     それ程に面白いというわけではないのだが、最終章の人間と猫とパラサイトのみつどもえ(あるいはさんすくみ)の仮説はとても面白く読むことができた。

  • ・個人的に、寄生生物というとハリガネムシの印象。やはり紹介されていた。
    カマドウマに寄生⇒入水自殺⇒魚の餌に⇒他の水生昆虫が生き残る⇒藻類・枯葉が適度に処理される
    上記のように、生態系に影響を及ぼしているそう。

    ・野菜・果物の受粉に大きく貢献するミツバチへの寄生生物は、社会経済にも大打撃を与える。

    ・最近、ニュースでよく見るようになったヒアリの駆除に、寄生生物が導入された例も。有効利用もできる。

    興味深い話題が多かった。決して人間に関係のない存在ではないと実感。
    本書で紹介されていたように、オールディス『地球の長い午後』や、少し違うが瀬名秀明『パラサイト・イヴ』など、SF作品の題材としても割とメジャー。
    近い将来、人間に大きな影響を与える寄生生物が発見されるかも…。

  • ゾンビアリの最期の一噛み。
    ハリガネムシと入水自殺。
    宿主をゾンビ化し、守らせる。
    トキソプラズマとネコと人。

    なかなかおもしろかった。
    トキソプラズマ恐るべし。

  • 【468.4】※理学部シラバス(2017後期)
    税込 1,296円(本体価格 1,200円)
    2017
    http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB22610527
    http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB22610527

  • 今判明していることについて紹介されている

  • 平井和正でも瀬名秀明でもなく、ゾンビアリ、冬虫夏草、ハリガネムシ、クモヒメバチなど、寄生して操る(パラサイト・マニピュレーションというらしい)やつらを紹介してくれる啓蒙書。昆虫進化の畏るべし。読んでて「うひぃー」となる。
    まあまあエグイ画像・記述もあるのでニョロニョロや虫が苦手な方はご注意。
    麦角やトキソプラズマなど、わかりやすくショッキングな仮説に関して、少し飛びついている勇み足な部分もあるように思う。

  • 人も危ない!

  • 捕食寄生をするパラサイトの項目は、ゾッとする。ただ、植物が身を守るためにパラサイトと手を組んでいるという内容を読み、また、パラサイトによって生態系の近郊が保たれているのかもしれないという著者の意見から、近々、増えすぎた人間を調整するパラサイトが現れてもおかしくないなと思った。
    体の中を食い尽くされるのは嫌だけど、地球は今まさに人間に食い尽くされようとしているわけだから、まだ発見されていないだけで、もしかすると、すでにひっそりと存在しているのかもしれない。
    怖いけど、読みやすい1冊でした。

  • 請求記号 468.4/O 97

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プロフィール

環境保全活動や企業の社会的責任を軸に発言してきた環境ジャーナリスト。
大日本報徳社のある静岡県掛川市の出身で、尊徳は20年来のテーマ。
東日本大震災と原発事故後に、やはり尊徳と関わりの深い福島県相馬市を訪れたことをきっかけに、明治維新後の二宮尊徳像や報徳運動を詳細に掘り起こしてきた。
著書に「電力自由化で何が変わるか」(岩波ブックレット)「飯館村-6000人が美しい村を追われた」(七つ森書館)。

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