日本の地下で何が起きているのか (岩波科学ライブラリー 266)

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  • 岩波書店 (2017年10月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (166ページ) / ISBN・EAN: 9784000296663

作品紹介・あらすじ

東日本大震災が引き金となって,日本の地盤は千年ぶりの「大地変動の時代」に入ってしまった.内陸の直下型地震や火山噴火は数十年続き,2035年には「西日本大震災」が迫っている.富士山は噴火するのか.カルデラ噴火は起こるのか.市民の目線で本当に必要なことのすべてを,伝える技術を総動員して紹介.いま何を準備すべきなのか,命を守る行動を説く.

みんなの感想まとめ

地震や火山活動の連動性を明確に示し、現在の日本が「大地変動の時代」に突入していることを警告する一冊です。著者は、南海トラフ地震や富士山の噴火がもたらす危険性を具体的に説明し、特に富士山の噴火がもたらす...

感想・レビュー・書評

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  • (別の本の感想を載せてしまっていたので再掲し直しました)

    2018.2記。

    鎌田浩毅「日本の地下で何が起きているのか」

    南海トラフ地震は必ずくる。しかもかなり近いうちに。これはもう科学的知見としてはほぼ結論が出ているらしい。また、前から気になっていた「地震活動と火山活動は連動しているのか」について、著者の答えは明快にYes。今日本国内はもとより、環太平洋とくにアジア側で噴火と地震が頻発している。「活動期」に入っている。

    確率はより低いが起きたらかなりまずいのが富士山の噴火(「噴火スタンバイ状態」(P.92))。山体崩壊で東海道の交通は寸断され、火山灰で首都圏のハイテク設備は壊れ、羽田と成田は使えなくなる。山麓住民の被災は40万人と推定される。

    「大地変動の時代」に突入した日本(P154)において、防災は無理で減災への各自の自覚が必要。
    「防災でやっかいなのは、危険が迫っても『自分だけは安全』と思う心の壁である。・・・危険が迫ったときに逃げるのは決して恥ずかしくないし卑怯でもない。知識のある人が逃げる姿は、それを見ている他人にとって生き延びるための最高の情報となる」(P148)。

    ここでも大事なのはやっぱり想像力、ということか・・・。

  • 妙に読みやすいなと思ったら勉強法、読書術などの著作でも見かける鎌田さんが筆者だった。本作は本業の方。スケールが大きすぎて逆にイメージしづらい地震や火山の話がわかりやすくまとめられている。「南海トラフ巨大地震」って言われてもみんなどこが影響するかわからんやろ「西日本大震災」にしたら、って提案はたしかに。

  • #ようこそ「科学沼」へ

    金沢大学附属図書館所在情報
    ▼▼▼▼▼
    https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB24681504?caller=xc-search

  • 【今週のおすすめ本】関東大震災から100年

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001112500

  • 1

  • 大学で初心者向けの講義での教科書(火山噴火、地球は火山がつくった、地球の歴史、生き抜くための地震学、富士山噴火)

  • 【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 453||KA
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/183715

  • 水の用意

  • ★2018年1月8日読了『日本の地下で何がおきているのか?』鎌田浩毅著 評価B+
    昨年、一昨年だったか、NHKでMEGA QUAKEという特集をやっていましたが、そのサマリーのような本。文系の私にも分かりやすい。
    昨年の5月に起きた熊本地震以来、安全と思っていた長崎もしくは九州地方は、意外にも危ないと感じていたので、その事実を確認したくて読む。

    日本の地下では、太平洋プレートとフィリピン海プレートが西進または北上してきて、ユーラシアプレートと北米プレートにぶつかって沈み込む。
    それに伴って、上のプレートが沈み込む下のプレートに引きずり込まれる途中で、跳ね上がりリバウンド地震が発生する。
    太平洋プレートは、年8CM、フィリピン海プレートは年4CM動いている。(年4CMとは、爪の伸びるスピード)

    豊肥火山地帯とは、大分ー熊本構造線に広がる九重山、由布岳、阿蘇山は、600万年前から活動を継続。構造線は、伊予灘、豊後水道を挟んで、四国~紀伊半島を抜ける中央構造線に連なる。
    熊本地震当時は、火山学者たちは、一時阿蘇山が噴火したときには、その活動活発化を相当恐れていた。
    なぜなら、東日本大震災以降、1000年ぶりの大地変動時代を迎え869年前後に状況が似ているらしい。

    残っている地層から見ると大きな地震だけで、以下の通り。818年北関東地震、827京都群発地震、830出羽秋田地震、841信濃・北伊豆地震、850出羽庄内地震、863越中、越後地震、868播磨・京都群発地震、869貞観地震(東北)、871出羽鳥海地震、871開聞岳地震、878相模武蔵地震、887仁和地震(南海トラフ)
    そして、この時期の火山噴火は、832伊豆、837陸奥鳴子、838伊豆神津島、839出羽鳥海山、864富士山、阿蘇山、874&885開聞岳。

    著者は、南海トラフという静岡県沖から宮崎県沖の推進4000Mの海底凹地の3か所(1.静岡県沖 2.愛知~三重・和歌山東部 3.和歌山西部~高知沖)でそれぞれ1東海地震、2東南海地震、3南海地震が連続または同時に起きる可能性が強く過去の歴史をたどっても、90-150年おきに周期的に大地震が発生し、3回に一回(300-500年)は超大型大地震が起きていると指摘。
    887仁和地震、1361正平地震、1707宝永地震(富士山も噴火)1854安政南海・東南海地震、1946昭和南海・東南海地震の次は、2035年を中心として、前後5年に南海トラフ巨大地震が10年以内で20-30%。30年以内で70%の確率で来ると筆者は断言する。(彼はすでにそれを西日本大震災と呼んでいる。)

    震度7以上が10県、犠牲者総数32万人、家屋全壊239万棟、津波浸水1,000平方㎞、太平洋ベルト地帯を直撃するため、6000万人に影響し、被害総額は220兆円と見積もられている。
    また、筆者は、南海トラフ巨大地震以外にも、大地変動、火山活動時代に入ったことから、地震を引き金に、富士山、阿蘇山の活動活発化を懸念しており、もし本当に大噴火が起きるとすると、直下型地震により、山体が崩落、岩雪崩、泥流が発生。近隣住民は逃げる暇なく、巻き込まれる。また、火山灰は、ガスタービンに入り込んで、火力発電所は使えなくなり、電線に付着して碍子から漏電。浄水場ではろ過装置が故障、新幹線、高速道路は寸断。飛行場は閉鎖。地震、津波に勝るとも劣らない被害を警告している。

    著者は、脅すのではなく、読者一人一人に自分の身は自分の力で守る意識を持ってほしいと強く呼びかけている。
    当時学者たちには、869年の貞観地震の『知識』はあったのだが、学者に思考力と想像力が鈍っていたために同じことが起きると想像できなかったとの反省があるからだ。

  • 請求記号 453/Ka 31

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき):1955年生まれ。筑波大学附属駒場高校、東京大学理学部卒業。通商産業省(現・経済産業省)を経て97年より京都大学教授。2021年より京都大学名誉教授、京都大学経営管理大学院客員教授、龍谷大学客員教授。理学博士(東京大学)。専門は火山学・地球科学、科学教育。テレビや講演会で科学を明快に解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集め学生の人気を博した。著書に『座右の古典』『新版 一生モノの勉強法』(ちくま文庫)、『100年無敵の勉強法』(ちくまQブックス)、『やりなおし高校地学』『京大人気講義 生き抜くための地震学』 (ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)、『理学博士の本棚』『揺れる大地を賢く生きる』(角川新書)、『理科系の読書術』『地球の歴史』(中公新書)、『世界がわかる理系の名著』『成功術 時間の戦略』(文春新書)、『知っておきたい地球科学』『火山噴火』(岩波新書)ほか、多数。

「2024年 『理系的 英語習得術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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