嗅覚はどう進化してきたか 生き物たちの匂い世界 (岩波科学ライブラリー 678)

  • 岩波書店 (2018年10月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784000296786

感想・レビュー・書評

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  • 哺乳動物の嗅覚の進化についてゲノム研究で迫る。記述は平易で明快。
    アクセルとバックが嗅覚受容体の研究でノーベル生理学・医学賞を授与されたのは、2004年。それを契機に、嗅覚の研究は急速に進んだようだ。
    ヒトの遺伝子は約2万あるが、最近のゲノム解析によると、そのうち400ほどが嗅覚受容体遺伝子。ほかの感覚の場合は、受容体遺伝子はどれも1桁だから、嗅覚への比重が圧倒的に高いことがわかる。
    哺乳類での比較も興味深い。ゾウの嗅覚受容体遺伝子は2000、ラットは1200、イヌは800、ヒトは400、イルカやクジラはほぼ0(さもありなん、数値の違いに納得)。ゾウやイヌなどでの最近の嗅覚実験も紹介している。
    それぞれの動物種の生態や感覚能力の進化を考える上でも重要な洞察を与えてくれる。

  • 数多の匂い、香りの本を読んでいるけれど、ほかの本とは少し趣が違います。分子生物学的、進化論的な視点が入った本書は、嗅覚への興味に新たな知見を与えてくれます。ただ、匂いそのものに関する記述は実際と違うと感じるところもありました。

  • 見覚えのある記述が多いなーと思っていたら、五年くらい前に……読んでた。
    当時も面白いと思ったけれど、読み返してみて面白く感じたものの、どこか食い足りない感覚がある。おそらく表題にある『進化』についての記述に、物足りなさがあるのだと思う。しかしそれは、当時の研究成果の限界ではあるのだろう。この分野は、まだまだわからないことが、きっと自分が知るよりも多い。

  • 人間の嗅覚の進化の歴史を科学的に分析している。匂いの基となる元素の組み合わせやメカニズムの解説もあり、難しそうだがわかりやすい。

    香料の解説が興味深い。動物性原料を使ったものはほとんどないというが、そのホンの数種類の香料の成分がすごい。ジャコウジカから採取されたものが原料の麝香は、それ自体は強烈な悪臭なのをエタノールで希釈すると甘い芳香を呈するようになるのだとか。その組み合わせを初めて考えた者と、そんなものをなぜ作ろうと考えたのかが謎だ。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=24002

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB27085027

  • ふむ

  • この岩波科学ライブラリーは 122 のクマムシから読み始めています。ずっと動物関連のものを読んできましたが、ここではじめて「嗅覚」について。これも動物のものと言えば動物ですが、特定の動物に限らず動物の機能についての本です。
    しかしこの本、扱う領域が広い。しかも散漫にならずに、どの話しも面白い。没薬の話しから、「三原色はあるが三原”臭”は無い」とか、匂いを感じる遺伝子の話しとか、猿・人の進化と臭いの話しとか、どれもわかりやすくて素晴らしい。

  • 香りの歴史、嗅覚の仕組み、ヒトやほかの生き物の嗅覚事情が知ることのできる本でした。
    二酸化炭素を感じる生き物がいたり、ゾウの嗅覚が鋭いということに驚きました。

    他の感想はブログに書きました。
    「二酸化炭素には匂いがある?一番匂いに敏感な動物は?『嗅覚はどう進化してきたか』を読んでみた。」
    https://chishikiatsumeta.blogspot.com/2018/12/blog-post_4.html?m=1

  • 請求記号 491.376/N 72

  • 出版社による紹介:
    http://iwnm.jp/029678

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