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Amazon.co.jp ・本 (134ページ) / ISBN・EAN: 9784000296861
作品紹介・あらすじ
土用の丑ともなれば、スーパーも牛丼店も、ウナギの蒲焼きでにぎやかだ。でも、ウナギって絶滅危惧種だったはず……。結局のところ絶滅するの?土用の丑にやたらと食べるのがダメ?どんなウナギを選べばいい?――気鋭のウナギ研究者が、ややこしいウナギ事情をQ&Aで整理。ウナギという野生動物と、美味しく共存する道を探る。
みんなの感想まとめ
「ウナギを食べていいかどうか」という一見シンプルな問いが、実は複雑な問題を抱えていることに気づかされる内容です。著者はウナギの生態や養殖の実態、流通の不透明さ、法制度の変動などをQ&A形式で整理し、消...
感想・レビュー・書評
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近年はウナギが高嶺の花になってきた。ヨーロッパからは全種輸出規制の話も出ている。そういえば今年の土用の丑の日には食べなかったなぁと思いながら本書を取ってみた。「ウナギを食べていいかどうか」という一見シンプルな問いが、実は極めて複雑な構造を抱えていることに気づかされた。
身近な食卓の一品でありながら、その背後には希少資源としてのウナギの生態、養殖の実態、流通の不透明さ、法制度のゆらぎが重層的に絡んでいる。著者がQ&A形式で整理した「知っておくべき事実」のひとつひとつが、「昔から食べてきたから」「何となく美味しいから」という選択について、立ち止まって考え直すよう促してくる。
消費者として看過できない話も出てくる。ウナギの養殖は、完全な人工繁殖ではなく、野生から捕らえた稚魚に多くを依存しており、そこに密漁・密輸・無報告漁獲が絡んでいるという。国内で養殖されているウナギのうち半分から七割程度が不適切に漁獲・流通された稚魚に由来する、という現実を知ると、スーパーで「国産」や「養殖」という表示を見かけたときにも、ただ安心できないという疑念が生まれてくる。安いウナギは避けて高いウナギだから安心とも言えなくなる。つまり、私たちの選択が無意識に資源の消耗を助長している可能性を含んでいる。
それでも著者は「食べるな」「絶対禁止だ」とは言い切らない。むしろ、「どうすれば将来もウナギを共に食べ続けられるか」という視点を提示する。知ること、選ぶこと、声を上げること――消費者、企業、行政それぞれが役割を果たすべきだと。 私たちが食文化を享受する立場であると同時に、自然の持続可能性に責任を負う立場でもあるという二重の立場を自覚させてくる。
本を読んで終わりではない。次にウナギを口にする時には、長く続く美味しさであるために自分は何ができるかを考える時間が生まれそう。目の前の人に長々と話すと嫌われるかもしれないが。苦笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウナギ好きの友だちと意見が合わず、もっと科学的な知見を得ねば〜!と思って読む。
すごくわかりやすく問題を整理して書いてあった。他人の行動を制限することはできないけど、わたしは生きてるうちはもう食べないかなあ。うなぎパイはどうしようかなあ。 -
ウナギを自ら選択して食べることはないけれど、土用の丑の日が近くなると提供されることが多く、その度に「食べていいのかなぁ」と思いながら食べていたので読んでみました。
ウナギが好きな人には耳が痛い話も多いかもしれませんが、決してウナギを食べたい人を否定したり非難したりする内容ではなく、ウナギが置かれている状況をありのまま、忖度なしに説明している本です。
むしろ、これからもウナギを食べ続けたい人にこそ読んでほしいと思いました。 -
ニホンウナギは早晩絶滅しちゃうかもな…
ウナギ産業はかなりブラック
みんな知っててみんなやってるって感じなんだろう
しかしなぁ、一消費者が不買運動したところで…目の前ですでに蒲焼になって売れ残ってるウナギを見たら廃棄される方が忍びないと思っちゃうんだよな
みんなやってる限り個人とか一企業でどうにかできる問題だとは思えないけど、この国は科学的根拠の乏しいやってる感だけの措置をやりがち(ウナギに限らず)なのでやっぱりニホンウナギは早晩絶滅しちゃうかも… -
大半のウナギは違法な手続きを経ている、放流は生態系への悪影響があるからしてはいけないといった、なかなか厳しいことが書かれている。たかがウナギ、されどウナギ。考えさせる内容でした。
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密漁や密輸、密売によってシラスウナギの正確な漁獲量が誰にもわからない状態になってしまっている。
そのため、うなぎが絶滅しそうなのかどうかの判断も難しくなっている。
うなぎが未来でも食べられるよう、消費量の上限を定めて、そのボーダーを守ることができるのなら、うなぎを食べてもいいと思う。
けれど少なくともこの本が発売された2019年の段階では、うなぎの養殖産業関係者やシラスウナギを獲る漁業関係者は、違法行為を黙認して、改善を望んで違法行為の事実があることを公にする人を煙たがっているらしい。
個人的にはうなぎのタレの味が嫌いなこともあって、今後もうなぎを食べる気はない。でも絶滅してほしくはないし、うなぎ産業の人たちが職を失うことも望んでない。
うなぎ好きな人はこの本を読んで、罪悪感なくうなぎを食べられるにはどうしたらいいのか学べると思う。
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結論として、食べていいのか、悪いのかには
触れていません。
しかしウナギに限らず、絶滅の危機にある生
き物のことを少しでも考える契機になれば、
という著者の思いが見えます。
よくニュースで目にする稚魚の放流などでは
かえって環境を悪化させる恐れがあるという。
「自然のための寄付金を売り上げから捻出し
ています」などという活動も怪しいといいま
す。
など、従来の環境保全活動の見方が変わる
きっかけとなる一冊です。 -
現在の日本の鰻の流通や養鰻業の実体に深く切り込んだ内容でとても勉強になった。また、絶滅危惧種に対応する為の現在の取り組みが科学的な根拠のない無駄な事も参考になる。驚いたのは、現在漁獲制限されていると思っていたシラスの量がそれまでの実際の漁獲量の3倍近くの設定である事。これは取り放題という、実質的に漁獲制限されていない事と同じという事に驚いた。とにかく鰻関連の他の本に比べると忖度無しの本と言える。
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うなぎの実態があまりにもグレーな状態であることがわかった。
まずは市場の透明化をしないことには実態がどうなのか把握ができないのでどうにかしていかないといけないなあ
No!密猟! -
生態系の保全というのは大事な問題。
保全のための議論する際には当然エビデンスが必要なのだが、その議論の前提となる統計データが十分でないというところが困ったところ。 -
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結局食べて良いのかはやっぱりわからなかった…
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前提知識がない人でも十分理解できるようにとてもわかりやすく完結に書かれていてよかった。
各見出しがQA方式になってるのも、自分が読みたい箇所にすぐたどり着けてよい。 -
#ようこそ「科学沼」へ
金沢大学附属図書館所在情報
▼▼▼▼▼
https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB28562813?caller=xc-search -
うなぎは多分絶滅します。ものすごく不思議な生き物です。こんなに身近なのにすごく生態がわかりにくい生き物です。人のエゴとは恐ろしいものです。
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図書館で借りた。
ウナギに関する本。絶滅するのか?とか、土用の丑の日って結局何よとか、密輸だったりウナギを増やす話だったりが記載されている。どちらかというと、ウナギを大切にしたい活動家さんのお話という印象。個人的には、西洋では食べられてないとか、忌み嫌われている不思議とか知りたかったが、その話題は無かった。
ウナギを食べる前後に読むと楽しいかも。 -
タイトルの通り、ウナギって食べていいの?という疑問の入門書。章立ても1つ1つの項目も文章も分かりやすい。ただ、結局食べていいのか悪いのかは断言してないので、本を読んで個人個人が考える結論になると思う
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ウナギを環境とか社会の面から考える良書。
持続可能性を自分のこととして身近にする契機になる。 -
以前、『サカナとヤクザ』を読んだときも思ったことだが、この国はおかしい。絶滅危惧種に指定されているウナギをなんの疑問も持たず、ありがたがることもなく、単なる風習だからという理由で大騒ぎして食べる。ウナギの増減についての調査も行われることはなく、ヤクザまでが絡んでいる密漁に対しても法の手が及ぶことはない。本書においてもウナギを巡る様々な“疑問”がQ&A形式で解説されていて、また新たな憤りを感じてしまった。
ウナギを食べる人を否定するつもりはない。本書でも結論は個人に委ねられている。
海部健三の作品
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