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Amazon.co.jp ・本 (124ページ) / ISBN・EAN: 9784000296922
作品紹介・あらすじ
「何を考えているんだろう? この子…」ネコの心の研究を思い立った著者は、ネコが思い出をもつことや、簡単な現象について結果の予測をすることを初めて実験で明らかにする。研究のきっかけや実験方法の工夫、被験者(?)募集にまつわる苦労話など、エピソードを交えて語る。ネコ好き長年の謎に挑んだ「ニャン学ことはじめ」。
感想・レビュー・書評
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このタイトルを見たときに、思わず「知りたいです…!」とつぶやいてしまった本書。
著者の専門は、ずばり「ネコの心理学」。
ネコカフェやネコのいる一般のご家庭に出かけて行って実験をするのですが、想像するだに大変そう…と我が家の内弁慶で人見知りな猫さまを見ながら思いました。
「ネコは思い出をもつのか?」「ネコは推理できるのか?」「ネコは飼い主を認識しているのか?」などなど、猫と暮らす身としてはちょっと気になるテーマについて、実験データを元に考察しています。
ヤマネコからネコへの進化の過程で、ネコはヒトにかわいがられるように変化してきたのだそう。
あざとい…と思いつつ、そこがまたかわいいと思ってしまうあたり、まんまと猫さまの肉球の上で転がされているなぁと思います。
とてもすてきだったのは、著者の文章から猫大好きな気持ちがあふれているところ。
何度も何度も「かわいいですよね!」と読者に呼びかけてくれて、著者のお人柄が伝わってきます。
それに、大変なこともあるはずなのに、実験のこともめちゃめちゃ楽しそうに語ってくれるのです。
きっと、とても可愛らしい人なんだろうな~。
旦那さまとのエピソードもすてきでにまにましてしまいました。 -
著者はEテレだったか、若手研究者の研究出ていたを紹介する番組で取り上げられた人だったと思う。
ネコにエピソード記憶はあるのか。
ネコは因果関係を推理できるか。
ネコは飼い主を認識しているか。
こういった疑問を、実験をして証明する。
その実験の手立てを考え、実行する。
時に失敗したり、思いのほか大変だったり。
そんな研究生活が、親しみやすい語り口で紹介される。
驚いたのは、人懐っこさは遺伝的に決まっているらしいこと。
オキシトシン受容体遺伝子の変異により、懐きやすいタイプと、そうでないタイプが生まれるという。
また、興味をそそられたのは、今後のネコの進化を予想した末尾のところ。
人に懐くタイプを培養した「純血種」と、人に懐きやすい遺伝子タイプを持つ野良猫が人に飼われ、ますます「イヌ」化する。
一方、人に懐きにくいタイプの野良は、ますます臆病になり、やがて人里を離れたところでしか暮らせなくなる――かもしれないというのだ。
まだまだ、ネコ研究は進んでいく。
これからどんなことがわかるのだろう? -
猫好きの心理学者である著者が、猫ってナニモノという疑問を解明します。
実験をするにも、犬のようには思い通りにならず、たくさんの愛猫家の自宅や猫カフェに出向くという苦労を重ねたという。猫愛にあふれる猫学、興味を引く。 -
ネコごころが知りたくて研究に飛び込んだ著者は、扱いの難しい相手に悪戦苦闘しながら、ネコが思い出をもつことや簡単な現象の予測をすることを初めて科学的に明らかにし…。ネコの心理学にまつわるエピソードを楽しく語る。
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ネコの心の研究(動物心理学)は実際にどういうふうに行われているのか。論文にまとめてしまえばあっけなく一行にまとまってしまう結果を得るまでの試行錯誤/悪戦苦闘の研究風景を楽しく紹介する本。あっというまに読める。実験・観察・遺伝子などさまざまな面からのネコ研究は意外とまだ進んでおらずこれからいろいろわかってくると思うとちょっとわくわくする。
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知りたい!ネコごころ(岩波科学ライブラリー292)
著作者:高木佐保
岩波書店
「何を考えているんだろう?この子」ネコ好き長年の謎に迫る。
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 -
#ようこそ「科学沼」へ
金沢大学附属図書館所在情報
▼▼▼▼▼
https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB29667930?caller=xc-search -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29667930 -
比較認知科学という分野でネコの心理を研究している高木先生の著書。ネコの研究を始めた経緯から、実際の研究でネコ相手にいろいろと工夫したりした苦労話など、ネコ好きなら一気に読める内容。
第5章「ネコだって、進化する」では人とネコの歴史について書かれていて、とても面白かった。
あくまでも科学と研究に関する本なのに、著者のネコが大好きな思いが本全体に溢れていてほっこりする。読み終わった後、我が家のネコをいつもより長くかまってしまったことは言うまでもない。ネコにとっては迷惑な話だろうけど。 -
ネコの本です。面白い。
身近にいるネコ(飼い猫)ですが、実は案外科学的には研究されていないし、科学的な研究を行うのも難しい、と言うのが興味深いですね。まぁそういうのはネコに限らないのかもしれませんが、でも、人の言うことを理解できない動物に、こっちが思った通りの実験に参加してもらうことが、なるほど、これは難しい、と分かります。そんな中で、科学的に正しく、他のナニモノの突っ込みをも突破できる結論を得るのはたいへんですね。だから面白いのかもしれません。 -
国立国会図書館関西館で著者の講演会があったため、前から気になっていた本書を読んでみました。
さすが岩波科学ライブラリー、認知科学に基づいたれっきとした科学研究の紹介でした。
私も猫は大好きですが、猫は飼い主概念を持つか、といった命題をこんなに粘り強く科学的にデータをとって分析している方がいるとは。猫は身近なわりにわかっていないことが多いとよく聞きますが、こうやって少しずつでも猫のことがわかっていくと、より良い関係が築けていけると思います。
講演会では、本に載っていない新しい研究の紹介もあり、今後も著者に注目していきたいと思いました。 -
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請求記号 645.6/Ta 29
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出版社の紹介ページ
http://iwnm.jp/029692
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