あなたはこうしてウソをつく (岩波科学ライブラリー 300)

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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000297004

作品紹介・あらすじ

社会生活にウソはつきもの。あなたも私もウソをつく。人はなぜウソをつく? ウソを見抜く方法はある? ウソをつきやすい人はいる? ウソをつきやすい状況は? ウソをつくとき脳で何が起きている? 人は元来ウソつきなのか正直なのか? 心理学と神経科学の最新知見から見えてきた、ウソに関する本当の話。

感想・レビュー・書評

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  •  「ウソも方便」「嘘から出た誠」「ウソは泥棒の始まり」…などなど,ウソに関わる言葉は,日本にも多い。ウソは,それくらい私たちの身近である証左だろう。だいたい,ウソをついたことのない人はいない。ウソをついた方がいいときだったあるのは,みんなも知っている。「わたしちょっと太ったでしょう」と言われて,「そうだね,ずいぶん太ったね」という人は,よほど仲よしどうしではないと言えないだろう。そんなときには,自分の本音を言わないのが「社会性」というものである。
     さて,本書には,「人はなぜウソをつくのか」について研究されてきたことが書かれている。それらの研究内容や方法,その研究結果など,たいへん興味深い。
     が,しかし,本書が面白いのは,別の面にある。著者は数々の研究の紹介をしたあとで,「ただ,これとは逆の結果が出ている研究例もある」「まだ追試ができていない研究であり鵜呑みにすることなできない」みたいなことが,何カ所にも書かれていることだ。
     要するに,本書は「まだに決定的なことは何も分かっていないけれども,みんな気になるだろうから,こんな本をまとめてみました」みたいな感じなんだろうなと,わたしは読んだ。
     いやー,研究って本当に面白いですね。

  • ウソとは何か、どうしてウソをつくのか、ウソは見抜けるのか、どういう場合に、どういう人がウソをつきやすいのか、ウソをつくときに脳では何が起きているのか?など実に興味深い研究の数々。実にいろんな実験が行われ、その科学的結果の成果があるのには驚き。ウソをつくのは忙しいとき、疲れている時などは面白くなるほど!また男女の差、民族による差などの研究結果も。ウソが科学的に分析されているとは!人間の心理の微妙な彩を痛感する。

  • 人は平均一日一回、学生は二回ウソをつく。
    脳の働きにアプローチする神経科学で、ウソを測定・研究する。

    1:人も動物もウソをつく
    2:ウソは見抜けるか
    3:どういう場合にウソをつくのか
    4:どういう人がウソをつくのか
    5:ウソをつくとき脳で何がおきているか
    5:性善説と性悪説、どちらに軍配が上がるのか
    ウソと正直さの科学はどこへ向かうのか

    ・本書でのウソの定義は「意図的に相手を騙すような、真実ではない言語的陳述」
    ・ウソの分類
     ①自分のためか、他人のためか 
     ②利益を得るためか、不利益や罰を避けるためか
     ③物質的な理由か、心理的な理由か
    ・ウソの実験の追試は難しい
    ・モラルとウソ
    ・男女間のウソの種類。また、どちらがウソをつくか
    ・ウソつきはウソをつくときもホントのことをいうときもストレスがかかる。
    ・正直ものはウソをつくときだけストレスがかかる。

    ☆経済学、経営学専攻の学生はウソをつく…という傾向が面白かった
    ☆サイコパスってファンタジーだと思っていた。が、実際にいる。ウソをつくことへの敷居が低い。
    ☆性善説と性悪説のイーブン説になるほど!と思った。
    ☆ウソの科学ははじまったばかり。分からないこと、ハッキリしないことのほうが多い。
    ☆自分は考え方がウソつきタイプ。選択肢がaとbがあるとき、めっちゃ悩んでどちらを選んでも後悔している。

  • 人がウソをつくときの状態(環境的な要因、心理的な状態、生理的な状態など)を明らかにしたいと考えている研究者による、ウソに関する考察、研究をまとめた本。

    ウソに関する研究手法としては、以前は、人間の行動を観察する実験デザインしかありませんでしたが、技術の発達により、脳の動きを直に測ることが可能になり、どんどん進歩していっています。
    しかしながら、ウソに関するこれまでの研究は、被験者に「ウソをついてください」とお願いするような不自然な設定が多く、被験者が「ウソをつくかつかないか判断する」という、ウソを研究する上で最も重要かもしれない部分については、あまり丁寧に扱われてこなかったようです。
    それが、近年になり、被験者が「ウソをつくかつかないか判断する」ところまで含めた実験デザインが考えられるようになり、ウソに関する知見が、随分と
    深まったようです。

    とはいえ、ウソに関しては、まだまだわからないことが多いのも事実。
    また、著者は、「ウソがこの世からなくなることが良いことだとは思っていない」とも言っていまして、そこに、ウソの深さや効力を感じました。

    ウソに関する研究については、もっと進むと面白いな、と思うと同時に、すべてが明らかになるのは興ざめだな、というのが、この本を読んでのウソ偽りのない心境です。

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  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001182999

  • 【内容紹介】社会生活にウソはつきもの。あなたも私もウソをつく。人はなぜウソをつく?ウソを見抜く方法はある?ウソをつきやすい人はいる?ウソをつきやすい状況は?ウソをつくとき脳で何が起きている?人は元来ウソつきなのか、正直なのか?心理学と神経科学の最新知見から見えてきた、ウソに関する本当の話。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000945893

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著者プロフィール

一九八一年北海道釧路市生まれ。東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻博士後期課程修了。東北大学博士(障害科学)。東北大学大学院医学系研究科助教、ハーバード大学心理学科/日本学術振興会海外特別研究員、京都大学こころの未来研究センター特定助教を経て、2013年より同センター上廣こころ学研究部門特定准教授。専攻は認知神経科学。健常被験者を対象とした脳機能画像研究と脳損傷患者を対象とした神経心理学的研究によって、主にヒトの正直さ・不正直さを生み出す脳のメカニズムについての研究を進めている。平成27年、日本心理学会国際賞奨励賞受賞。

「2017年 『意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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