カイメン すてきなスカスカ 生きもの (岩波科学ライブラリー 306)

  • 岩波書店 (2021年8月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (142ページ) / ISBN・EAN: 9784000297066

作品紹介・あらすじ

脳も心臓も胃腸もない。どこを切ってもスッカスカ。動物?植物?そもそも生物? 海に行けば普通にいるが、印象が薄い。そんな存在感のないカイメンが、じつは生態系を牛耳る黒幕だった?! サンゴ礁の海も世界一透明な湖も、彼らなしには成り立たない。人間も紀元前から利用してきた。ジミにすごい正体にせまる。【カラー頁多数】

感想・レビュー・書評

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  • スカスカのカイメンが素敵かどうかはともかく、カイメン愛が溢れて止まらなくて、それが素敵。

  • 海に行けば普通にいるが、印象が薄く、生物かどうかも素人には分からないが、実は生態系の重要な役割を担っているというカイメン女性研究者による本。
    英語名もspongeで、台所にあるアレと同じ。というか、カイメンが先でそれを模して台所のアレは作られたそうです。
    岩波ブックライブラリーらしく、分かりやすく写真も多く、カイメンに興味がない人も、きっとへぇ~そうなんや、と思えるはずです。
    13ページの偕老同穴(カイロウドウケツ)の写真に、バイオミメティクス的な意味で少し仕事でもつかえるのでは、と思ってしまった。驚いたのは、ドイツのマックスプランク研究所から発表さえれた”1万年以上生きたカイメンがいる”というもの。数百年の寿命の生物がいるのはなんとなく聞いたことがあるものの、諺の亀は万年を本当にいるとは知りませんでした。
    また、海の食物連鎖は、炭素・窒素等→植物プランクトンの光合成→動物プランクトン→小さい魚→大きい魚、というものだと小学生依頼思ってましたが、、それに加えて”溶存態有機物→細菌等の微生物→原生動物”という「微生物ループ」というものがあるそうな。そしてさらにサンゴ礁では、海藻・サンゴ→溶存態有機物→カイメン→粒状有機物→海底の有機物を食べる底生生物または海藻・サンゴという”カイメンループ”というものがあり、実は目立たない存在のカイメンが、海の生態系の黒幕的な役割を果たしていた!表紙の帯の文言の説明を読んだときには、へぇ~へぇ~となりました。ロシアのバイカル湖の透明度もカイメンの役割が大きい等、カイメンの人知れない働きに、少しだけ感動。
    著者としては、本書が単独執筆として初であるとのことで、次著に期待しつつ閉じました。

  • カイメン…って生き物だったんだなあ。
    スポンジのイメージしかなかったんですが、給水構造は合理的だし、他の生き物とそれぞれメリットを与え合って共生しているのもおもしろいなあと思いました。
    吸い込んだ海水がカイメンの体内を通ることで他の生き物の養分になる物質となって出てくる話などがとても興味深かった。
    人間の身体にしても、時々空恐ろしくなるくらい精巧にできているなあと思うことがあるんだけど、生物すごいなあ。
    人間はいろんなことを学ぶけど、そもそも自分自身を構成しているものがとても不可思議なのだよなあと思うことがあります。

  • 著者の、なんとなくある文才と、結構なユーモアが読ませる。
     カイメンが、人間の役に立ちまくり、まだ謎が多いと言ふのを描く。
     ここにもかの古代の先生の記述が引用されてゐる。つくづく、アリストテレスって変な人だと思ふ。
     個人的に社会性生物に関する情報に祟られてゐるのであるが、カイメンは社会性生物ではなく、また蟻や蜂のやうに、a一つの巣へ二世帯が住みb非子作り個体が兄弟衆を育てる、生物は海の中で出る可能性が極めて低いさうであるが、さういふ環境下で出る、「ハダカデバネズミのような」生き物がカイメンと共生してゐる旨を描く。
     肉食で美しい種類とか、異常な長命種など、面白かった。

  • ちょっと話しのネタに。覚え書き。

    脳も、心臓も、胃腸もない、すりつぶしても死なないそれどころか細胞が再集結して元に戻る。
    カイメンを食べたタイマイを食べた人間がカイメンの毒で6人死亡。
    ムール貝の足糸
    フジツボの体長8倍のペニス
    アイスランドガイ500歳、カイメンには、
    1万歳がいる。
    ホウオウガイとカイメンのWINウインの関係
    カイメンで口を保護するイルカ
    「イルカで初の道具使用事例の発見」
    カイロウドウケツの真似したロンドンで建築されたガーキンビル。
    カイメンに共生する微生物からガンの薬が


    自分が人間であることを忘れて生き物たちの生活に思いをめぐらす時間は、人間目線だけで生きていては決して得られない楽しみであふれている。


  • やっぱり本当は小説よりもこういう本のほうが好きだ。カイメンにも近年のあたらしい知見がたくさんあるのだ。

  • 動物

  • 椿玲未「カイメン すてきなスカスカ」読了。podcastサイエンマニアでカイメンをはじめて知った。そしてこの本の事も。英語でスポンジ。その構造はスカスカだけど長い年月を生き残ってきただけの機能がある事がわかりとても面白かった。カイメンを模したバイオミメティックの研究とかあったりするのかな

  • 図鑑なども少ない海綿動物について、分かりやすいイラストもあり、人とのかかわりや歴史、体の構造、カイメンとくらす生物など、カイメンに関する様々な情報をギュッとまとめてくれている本。
    カラーイラストや写真も多く、比較的読みやすい。海綿動物について知りたいとき、まず最初に読む本の1つとして非常に良いのではと思う。
    分類や生態・形態などの話から、海綿の漁業や養殖、そんなに生きるのと驚いた寿命の話など、基本情報のみならず、Tips的な話もとても興味深く面白かった。

    いつかカイメン各種の図鑑なども出て欲しいものだ。

  • 2021年出版。130ページ。図、写真多数。とても古くから存在する「動物」。とても小さな粒子を食するが故に、生物連鎖のベースを担うとは知らなかった。と言うか、知らないことだらけで実に面白い。1万年生きる個体が有ったり。基本構造が単純なだけに、とてつもなく多様な共生関係を持っていたり。
    「すてきなスカスカ」と云う副題も楽しい。文体も固過ぎずに眠くなりにくい。

  • #ようこそ「科学沼」へ

    金沢大学附属図書館所在情報
    ▼▼▼▼▼
    https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BC09076065?caller=xc-search

  • 「カイメン」の本です。
    カイメンって、なんだか動物なんだか植物なんだかよくわからないと思ってましたが、動物なんですね。しかもかなり面白い。とてもよくできた生き物だと言うことが分かります。
    偕老同穴は昔から知ってましたが、あれもカイメンでしたか。しかもかなり特殊なカイメンだとか。面白いです。
    いやぁ、生物の世界は奥深い。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00292725

  • 「スポンジ=海綿」とは知りませんでした。
    「スポンジボブ」のアニメは、家庭で使われてたスポンジでも海に流されたのかなぁ~なんて思ってましたが、海の生物(しかも動物とは!)
    また「スポンジ(海綿)=柔らかい」と勝手に思ってましたが、いろんな種類があって決して全てそうではない事も驚きました。
    いつか人工では無いフワフワの天然海綿で身体を洗ってみたいのですが、現在は結構なお値段なんですよね…。

  • 海綿て動物だったんですね。
    なぜ動物に分類されるのかとか、どういう構造をしているのかとか、わかりやすく説明されている。
    夏休みの自由研究にいいかも。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000054725

  • 出だしは面白かった。
    カイメン愛に満ち溢れた著者の偏執狂的な愛着も微笑ましい。しかしながらカイメンだけで、たった128頁と言えども保たすのは難しいのであった。
    不人気物は辛いよ。

  • 請求記号 483.2/Ts 14

  • 483-T
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