「慰安婦」問題を/から考える 軍事性暴力と日常世界

  • 岩波書店 (2014年12月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784000610056

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プレミアム

みんなの感想まとめ

「慰安婦」問題を多角的に探求する本書は、歴史的な視点だけでなく、社会学やジェンダー、レイシズムの観点からもその広がりを考察しています。読者は、問題の複雑さや多様な立場に触れることで、単なる「強制の有無...

感想・レビュー・書評

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  • ジェンダーやレイシズムに対する理解、社会学的なものの見方がないと読みにくいかも。
    国内で問題になりがちな『狭義の強制の有無』に対する明確な答えが欲しくて読むと期待がはずれる気がします。

  • 「慰安婦」問題を、日常生活、他国との比較、男性性…といったさまざまな角度からその「広がり」を追究していっている。広い裾野のうえに「慰安婦」問題があるという姿勢には共感を覚えた。歴史学としては、基本的にこういう取り組みを広げていくしかないのだろうと思う。

    現状の「慰安婦」問題は、(1)問題を強制連行の有無や女性の意思の海など限定的にとらえて「強制はない」とするグループと、(2)「強制があったことは歴史学的に証明されており、問題はそこだけにとらわれない」とするグループ(本書の立場である)、(3)政治的な問題と位置づけたうえで客観的な立場から問題を位置づけようとするグループ(熊谷奈緒子『慰安婦問題』が近年の代表例だろう)に、いっそう分裂していっているような気がする。(2)や(3)のように「問題」そのものを問題にする立場が登場したことにより「慰安婦」問題は複雑化している。

    90年代の慰安婦問題は、慰安婦の証言をめぐって(1)修正主義(藤岡信勝など)、(2)実証主義(吉見義明など)、(3)構成主義(上野千鶴子など)の3派に分裂していたように思う。この構図が2000年代に入り、問題そのものを対象化する構図へと変遷していった(かといって証言の事実性の問題も絡まっている)のはなぜか。本書ではここ20年が「ひとつのまとまり」として理解されているような気がするけど(最後の対談など…)、慰安婦問題をとりまく構図の変化もあるのではないか、という風に感じた。

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「2017年 『歴史を社会に活かす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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