「イスラーム国」の脅威とイラク

制作 : 山尾 大  吉岡 明子 
  • 岩波書店 (2014年12月26日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000610087

作品紹介

イラク情勢が混迷の度を深めるなか、非人道的な政策を掲げて勢力を拡大する「イスラーム国」が世界を震撼させている。その実態は?イラクはこれからどうなるのか。第一線で活躍する専門家たちが、イラクの国内情勢のみならず、周辺諸国やアメリカの動向なども視野に入れて多角的に分析。テレビや新聞の報道では得られない突っ込んだ情報を提供する。

「イスラーム国」の脅威とイラクの感想・レビュー・書評

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  • イスラーム国とイラクを軸に現代中東情勢を様々な視点から日本を代表的する中東研究者が寄稿した一冊。
    イスラーム国を語るんであれば必読書。

  • 316.4||Yo

  • アメリカはイスラム国に対する空爆に乗り出す際に国際同盟の編成に腐心し、自国だけが攻撃を行うのではないことを強調した。同盟にはイギリス、フランス、カナダ、オーストラリアが加わり、イラクでの作戦に参加した。一方、シリア領内での軍事行動については、これがシリア政府の要請や同意に基づくものではないため、西側諸国は参加に消極的だった。
    アメリカのオバマは、イスラム国によって迫害されているヤズィードの救出をあげた。それに対して、イスラム国側はキリスト教徒の十字軍が多神教とであるヤズィード派を助けるために、正しいイスラム教徒を攻撃している、やっぱりアメリカはイスラムの敵であると、ロジックをすり替えて、アメリカおよび有志連合への報復を呼びかけた。

  • イラク及びシリアで独自の領域支配を続ける「イスラム国」出現の政治的背景を分析した論文集。日本人人質事件表面化前の刊行で、一般的に注目された外国人誘拐・拉致についての言及は少ないが、イラク戦争後の中東情勢の構造的変化を知る上で有益な情報・研究である。

  • イラン、イラク、シリアとISISの背景。専門家が、それぞれの見地で、現状を説く。

  • 松永泰行「新たな最高指導者に弱冠五〇歳のアリー・ハーメネイーが昇格した」。
     「弱冠」は,Google翻訳で翻訳すると,ペルシャ語では「بیست سالگی」。

  • 【メモ】
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/06/2/0610080.html
     ■編集者からのメッセージ
    その不寛容な政策で世界各国を震撼させている「イスラーム国」.もちろん,「イスラーム国」は突然降ってわいて出てきたものではなく,混迷の度を深めるイラク情勢を背景に生まれてきたものです.イラクの現体制はなぜかくも弱体化してしまったのか.気鋭のイラク研究者に加え,同じくイスラーム国の活動領域であるシリアの専門家,イスラム過激派の専門家たちが結集し,多角的な分析を通してイスラーム国の謎に迫ります.

     ■ 執筆者紹介
    編者:山尾 大(やまお・だい)
    1981年生.九州大学大学院比較社会文化研究院講師.イラク政治.
    『現代イラクのイスラーム主義運動』有斐閣,『紛争と国家建設』明石書店など.

    編者:吉岡明子(よしおか・あきこ)
    1975年生.日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員.イラク政治・経済,クルド問題.
    酒井啓子・吉岡明子・山尾大編『現代イラクを知るための60章』明石書店など.

    髙岡 豊(たかおか・ゆたか)
    1975年生.中東調査会上席研究員.シリア政治.
    『現代シリアの部族と政治・社会』三元社など.

    保坂修司(ほさか・しゅうじ)
    1957年生.日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究理事.ペルシャ湾岸地域近現代史.
    『サウジアラビア』岩波新書,『新版 オサマ・ビンラディンの生涯と聖戦 』朝日選書など.

    松永泰行(まつなが・やすゆき)
    1963年生.東京外国語大学教授.イラン政治.
    酒井啓子・臼杵陽編『イスラーム地域の国家とナショナリズム』東京大学出版会など.

    酒井啓子(さかい・けいこ)
    1959年生.千葉大学法政経学部教授.イラク政治.
    『イラクとアメリカ』岩波新書,『フセイン・イラク政権の支配構造』岩波書店など.


    【目次】
    序 「イスラーム国」はイラク戦争とシリア内戦で生まれた  酒井啓子

    第一章 マーリキー政権の光と影  山尾 大
    ――イラク戦争から「イスラーム国」の進撃まで

    第二章 隠された二つの「クーデタ」  山尾 大
    ――「イスラーム国」の進撃とアバーディー政権の成立を考える

    第三章 クルディスタンとその係争地  吉岡明子
    ――「イスラーム国」が独立問題に与えた影響

    第四章 揺らぐイラクの石油の支配  吉岡明子

    第五章 「イスラーム国」とシリア紛争  髙岡 豊

    第六章 「イスラーム国」とアルカーイダ  保坂修司
    ――液状化するサイクス・ピコ体制とカリフ国家の幻影

    第七章 シーア派イスラーム革命体制としてのイランの利害と介入の範囲  松永泰行

    第八章 「イスラーム国」が浮き彫りにする国際政治の闇  酒井啓子

    あとがき 

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