どちらであっても 臨床は反対言葉の群生地

  • 岩波書店 (2016年2月24日発売)
3.75
  • (4)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 45
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784000610896

みんなの感想まとめ

生と死、医療と社会について深く考えさせられるエッセイ集で、著者の豊かな経験が反映されています。特に、死の瞬間における静けさや呼吸の重要性に触れることで、人生の終わりに対する新たな視点を提供しています。...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 臨床の現場においては、判断に迷う事(例えば、「ガンの告知はすべきか」「尊厳死を宣言している患者が発熱したら治療を行うのか」)が沢山ある。
    長年、死にふれる臨床の現場に立ち続けた著者はいう「どちらであっても」いいと。

    医者がそんなこと言っていいのか。
    直面した場面ごとに答えが変わるなんてありえない。
    専門家としての信念はないのか。

    もしかしたら、この本を読まなければ、そんな風に考える人がいるかもしれない。

    しかし、確かに「どちらであっても」いいのだ。
    しかも、それを選択するのは、基本的に患者自身。
    専門家は決定権が患者にあることを知り、それに応じた医療やケアを提供するのが使命。

    私はこの本の考え方は好きだ。
    答えのない本のようで、「不易流行」が大事だと明確に答えを出している。
    人の命に触れる仕事をする人には、考え方を学ぶ上で、ぜひおすすめしたい。

  • 〈生きる〉と〈死ぬ〉
    〈呼気〉と〈吸気〉
    〈素手〉と〈手袋〉
    など、反対言葉をきっかけに医療について、社会について考える
    『図書』の連載を中心に編集したエッセイ集

    著者はホスピスケアをおこなう「野の花診療所」を開設した内科医
    出版される本は(ほとんど)ぜんぶ読んでいる

  • 岩波書店「図書」に連載された珠玉のエッセイをまとめたもの。臨床の現場からの思索を書き連ね、静かな感動を呼ぶ。

全3件中 1 - 3件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

徳永 進(トクナガ ススム)
1948年、鳥取県に生まれる。1974年、京都大学医学部卒業。
現在、鳥取赤十字病院内科医。
◎おもな著書
『死の中の笑み』『隔離』『死のリハーサル』(以上、ゆみる出版)
『臨終に吹く風』(新興医学出版)
『話しことばの看護論』(看護の科学社)

「2025年 『病室 教室への伝言【POD版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

徳永進の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×