どちらであっても――臨床は反対言葉の群生地

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 21
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000610896

作品紹介・あらすじ

医師として四〇年、臨床の現場で一人一人の患者と向き合いながら感じた悩み。それを考えるためには、反対言葉がヒントになる。正解や正義が固定されやすい現代社会の中で、自由に生き、看取るためには。それらをめぐる思いを綴る。雑誌『図書』好評連載。

感想・レビュー・書評

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  • レイアウトが良い。
    死の間際の呼吸が云々の話が良かった。静かな死を見たことがないなと気付いた。呼吸音が聞こえるほどの穏やかさが人生の終わりにほしいと思った

  • 臨床の現場においては、判断に迷う事(例えば、「ガンの告知はすべきか」「尊厳死を宣言している患者が発熱したら治療を行うのか」)が沢山ある。
    長年、死にふれる臨床の現場に立ち続けた著者はいう「どちらであっても」いいと。

    医者がそんなこと言っていいのか。
    直面した場面ごとに答えが変わるなんてありえない。
    専門家としての信念はないのか。

    もしかしたら、この本を読まなければ、そんな風に考える人がいるかもしれない。

    しかし、確かに「どちらであっても」いいのだ。
    しかも、それを選択するのは、基本的に患者自身。
    専門家は決定権が患者にあることを知り、それに応じた医療やケアを提供するのが使命。

    私はこの本の考え方は好きだ。
    答えのない本のようで、「不易流行」が大事だと明確に答えを出している。
    人の命に触れる仕事をする人には、考え方を学ぶ上で、ぜひおすすめしたい。

  • 〈生きる〉と〈死ぬ〉
    〈呼気〉と〈吸気〉
    〈素手〉と〈手袋〉
    など、反対言葉をきっかけに医療について、社会について考える
    『図書』の連載を中心に編集したエッセイ集

    著者はホスピスケアをおこなう「野の花診療所」を開設した内科医
    出版される本は(ほとんど)ぜんぶ読んでいる

  • 岩波書店「図書」に連載された珠玉のエッセイをまとめたもの。臨床の現場からの思索を書き連ね、静かな感動を呼ぶ。

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著者プロフィール

1948年生。野の花診療所院長。京都大学医学部卒業。『死の中の笑み』で第4回講談社ノンフィクション賞受賞。主著に『こんなときどうする?:臨床のなかの問い』『野の花ホスピスだより』『死の文化を豊かに』。

「2017年 『看取るあなたへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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