境界と暴力の政治学 安全保障国家の論理を超えて

  • 岩波書店 (2016年2月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784000610902

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  • 軍事技術面での圧倒的優位性が、敵を非人間化し、戦争を洗浄化するのに一役買っている。RMA神話を成すものの一つとして精密誘導兵器の登場が挙げられるが、これと関連する形で頻用される用語の中に、コラテラル・ダメージという言葉がある。この言葉に、ある意味で、時代精神の片鱗がうかがえる。軍事技術面での圧倒的優位を手にした時、勢力圧倒の論理で動くヘゲモニーは、それを駆使しながら、時にはコラテラル・ダメージという名の下で、ノイズを消去していこうとする。例えば、イラク戦争やシリアにおける空爆における一般市民の死傷者をコラテラル・ダメージとして片づけ、そうした現実を忘却しようとする姿勢に、時代の精神が現れているということである。

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著者プロフィール

【著者】土佐 弘之(とさ・ひろゆき)
1959 年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、神戸大学名誉教授、ノートルダム清心女子大学[岡山]嘱託教授。専門は国際関係論・政治社会学。著書に『グローバル/ジェンダー・ポリティクス』(世界思想社、2000 年)、『安全保障という逆説』(青土社、2003 年)、『アナーキカル・ガヴァナンス』(御茶の水書房、2006 年)、『野生のデモクラシー』(青土社、2012 年)、『境界と暴力の政治学』(岩波書店、2016 年)、『ポスト・ヒューマニズムの政治』(人文書院、2020 年)、編著に『グローバル政治理論』(人文書院、2011 年)、監訳書に『長い20 世紀』(G・アリギ著、作品社、2009 年)など。

「2026年 『政治的エコロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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