人間晩年図巻 1990-94年

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000611398

作品紹介・あらすじ

一九九〇年代を舞台に、世界的スターから市井の人まで、同時代人たちの晩年を匠の筆で描き出した、新たなる「図巻」がここに誕生。あの人はどんな晩年を送ったのか?彼らが世を去った一九九〇年代とはいかなる時代だったのか?本書には田中角栄、アイルトン・セナ、長谷川町子、「風船おじさん」らを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 1990年から1994年の間に亡くなられた36人の方についての紹介である。新聞に死亡記事、あるいは、おくやみ欄があるが、それを更に詳しく長くしたものと理解していただければ良い。人間「晩年」図巻という書名であるが、亡くなられた方の「晩年」ばかりではなく、その人がどういう人であったのか、何をなした人なのかという人物紹介となっている。
    また、対象は1990年から1994年の間に亡くなられた方であるが、本書の発行は2016年。直近に亡くなられた方の紹介ではない。例えば「1994年に死んだ人々」として紹介されているのは、安井かずみ、アイルトン・セナ、金日成、吉行淳之介、乙羽信子である。人選には関川夏央の意思・意図が色濃く反映されているはずだと思って、実際に1994年に亡くなられた方のデータベースをネットで調べてみたが、亡くなられた方にこういう言い方はないが、ある意味で順当な(興味深い人物という意味で)人選であった。
    紹介されている36人、私自身が興味を惹かれた人物も多かった。もともと興味を持っていた人もいれば、本書を読んで興味を覚えた人もいる。池波正太郎、江青、尾崎豊、大山康晴、中上健次、太地喜和子、ハナ肇、田中角栄、金正日、オードリー・ヘップバーン等。こうやって並べてみると、人選に共通点があるとすれば、良くも悪しくも波乱万丈の人生を歩んだ人たち、ということは言えるのかもしれない。
    関川夏央は、本書の続編を書き継いでいる。本書の後に、3冊が既に発行されており、間もなく更に1冊が発行される予定だ。関川夏央は非常に好きな作家であり、かなり読んでいるが、このシリーズは、あまり興味が湧かず、これまで読んでいなかった。読まず嫌いだったということが分かり、続きを読むのが楽しみになった。

  • これで5巻全部読み終えた。読み出すと止まらなくなる。

  • 1990年から94年に亡くなった有名無名の人々へのレクイエム。その晩年を、時に追慕の念を込めて、時に辛辣に描く。取り上げられているのは、栃錦、成田三樹夫、幸田文、相田みつを、中村曜子、小池重明、大山康晴、長谷川町子、中上健次と永山則夫、寺田ヒロオ、オードリー・ヘップバーン、金日成、吉行淳之介、音羽信子など。また、その人の死にかこつけて、別の人物の数奇な運命を語るパターンもある。グレタ・ガルボと長谷川泰子、江青と毛沢東、安井かずみと加藤和彦、神永昭夫とヘーシンクそして猪熊功、ハナ肇とクレージーキャッツなど。これだけ調べるのは大変だったろうが、著者が楽しんで書いたのが分かる。同時代を生きた人が多く、共感した。

  •  名著『人間臨終図巻』の続きを誰か書いてくれないものかと常々考えていた。関川夏央、まさに「人を得た」思いがする。『「坊っちゃん」の時代』で半ば評伝のような劇画原作を手掛けた人なら、任せて安心だ。漫画家の寺田ヒロオなど、山田風太郎なら選ばなかったかもしれない。ただ、現代史にシフトしたため、自分と同年齢で死んだ歴史上の有名人を探す愉しみが無くなった。

  • ノンフィクション

  • 【由来】
    ・図書館の岩波アラート

    【期待したもの】
    ・田中角栄とか、面白そう。関川夏央ってことは山田風太郎インスパイア?

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • <目次>
    1990年に亡くなった人
    1991年に亡くなった人
    1992年に亡くなった人
    1993年に亡くなった人
    1994年に亡くなった人

    <内容>
    山田風太郎に『人間臨終図巻』があり、それの後継のような形で書かれたもの。いろいろとつながりがあるのだな、と感じた。

    逗子市立図書館

  • 1990年代前半に死んだ人たちの「晩年」をおさめた作品です。関川夏央 著「人間晩年図巻 1990~94年」、2016.5発行です。栃錦(64)、成田三樹夫(55)、幸田文(86)、相田みつを(67)、小池重明(44)、長谷川町子(72)、大山康晴(69)、太地喜和子(48)、オードリーヘップバーン(63)、ハナ肇(63)、田中角栄(75)、吉行淳之介(70)、乙羽信子(70)etc。添えられたエピソードが味わい深いです。大山康晴氏には名セリフがないようですが、自信とユーモアのあった升田幸三氏には。
    団鬼六氏との飛車落ちでの感想戦: 途中まではあんたが絶対優勢だった。(どのへんまでですか?)駒を並べたときまでです。(私の敗因は?)あんたが駒を動かしたことです。(^-^)

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784000611398

  • 山田風太郎の人間臨終図鑑の現代版。最近亡くなった人達ばかりなので、臨終図鑑よりも親しみやすい感じがする。http://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/9c030ecedf8c81f3539830675c28665b

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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