世事は煙の如し 中短篇傑作選

  • 岩波書店 (2017年6月10日発売)
3.17
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784000612036

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読みながら「いや、わけわからん」と呟いてしまう短編集だった。不条理に巻き込まれる展開に目を丸くするばかりだったが、中には本人が明らかにおかしいという話もあり、全体的に痛々しい。それがまた妙に癖になるのだが。特に印象深かったのは、死の連鎖の悪因は某人物なのではと思わせる表題作で、切ないのは『名前のない男』。『四月三日の事件』は薄気味悪く、『北風が吹きすさぶ午後』は同情とともに不謹慎ながらつい苦笑が漏れてしまった。

  • ふむ

  • 数字の人の名前ときたか。そのアイデアはすばらしい。わかりやすいようでだれもが死に囚われてしまうので区別がつかなくなってくる。それでも人の名前にしても同じことだっただろう。兄弟を書いた人の初期の作品とは思えない文学的に憂鬱な話ばかり。

  • 表題作、薄暗く不気味な物事が、明瞭な語り口で展開される。なぜかやみつき。

    登場人物の記号化で思い出すのは『星座から見た地球』(福永信)、『失脚』(デュレンマット)。これらよりはだいぶ、読み易かった。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1960年中国浙江省杭州生まれ。両親の職場の病院内で、人の死を身近に感じながら育つ。幼少期に文化大革命を経験。89年には文学創作を学んでいた北京で天安門事件に遭遇した。80年代中頃から実験的手法による中短篇作品で「先鋒派」作家の一人として注目を浴び、91年『雨に呼ぶ声』(アストラハウス)で長篇デビュー。92年発表の『活きる』(中央公論新社)が張芸謀(チャン・イーモウ)監督により映画化されて話題を呼ぶ。本作『兄弟』は中国で05年に上巻、06年に下巻が発表され、またたくまにベストセラーとなった。他の長篇作品に95年『血を売る男』、17年『死者たちの七日間』(いずれも河出書房新社)、21年『文城』(未邦訳)がある。グランザネ・カブール賞(イタリア)、フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」受賞。作品は全世界で2000万部以上、40以上の言語に翻訳されており、ノーベル賞関係者が中国で必ず面会する作家のひとり。

「2021年 『兄弟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

余華の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×