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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784000612432
感想・レビュー・書評
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日本軍「従軍慰安婦」や満蒙開拓団引き揚げ者のソ連兵への「性接待」など、従来は近現代史に詳しい中央大学教授の吉見義明氏が歴史学を中心に、丹念に調査し、証拠資料を元に歴史的事実が紹介されてきました。本書では、歴史学的研究は一定評価しつつも、被害者やその関係者からのナラティブな「聞き取り」とその積み重ねを丹念に行い、整理を進め、また膨大な資料を調査・対比し、編集されているのが特徴です。
被害者である女性は何十年も「沈黙してきた」、いや「沈黙せざるを得なかった」。その背景を、「男尊女卑」、「家父長制」、「ミソジニー(女性蔑視)」、「男性の女性に対する支配欲」などの観点から読み解きます。
現代もなお続く女性への「性差別」と「性被害」の問題の根底が、この書籍に集約されています。ジェンダー平等を進める学習書としても、是非本書をお読み下さい。 -
【書誌情報】
編者:上野千鶴子[うえの ちづこ]
蘭 信三[あららぎ しんぞう]
平井和子[ひらい かずこ]
ジャンル 歴史
刊行日:2018/02/23
ISBN:9784000612432
Cコード:0020
体裁:四六・上製・カバー・384頁
定価:本体2,900円+税
〈https://www.iwanami.co.jp/book/b345698.html〉
【簡易目次】
はじめに[編者] [v-xviii]
目次 [xix-xxii]
序章 戦争と性暴力の比較史の視座[上野千鶴子] 001
第 I 部 「慰安婦」の語られ方
第1章 韓国の「慰安婦」証言聞き取り作業の歴史――記憶と再現をめぐる取り組み[山下英愛] 035
第2章 「強制連行」言説と日本人「慰安婦」の不可視化[木下直子] 065
第3章 日本軍「慰安婦」制度と性暴力――強制性と合法性をめぐる葛藤[岡田泰平] 085
第4章 兵士と男性性――「慰安所」へ行った兵士/行かなかった兵[平井和子] 111
第II部 語り得ない記憶
第5章 セックスというコンタクト・ゾーン――日本占領の経験から[茶園敏美] 143
第6章 語り出した性暴力被害者――満洲引揚者の犠牲者言説を読み解く[猪股祐介] 171
第7章 引揚女性の「不法妊娠」と戦後日本の「中絶の自由」 [樋口恵子] 199
第8章 ナチ・ドイツの性暴力はいかに不可視化されたか――強制収容所内売春施設を中心として[姫岡とし子] 227
第III部 歴史学への挑戦
第9章 性暴力と日本近代歴史学――「出会い」と「出会いそこね」 [成田龍一] 257
第10章 戦時性暴力被害を聞き取るというこ――『黄土の村の性暴力』を手がかりにと[蘭信三] 283
第11章 戦争と性暴力――語りの正統性をめぐって[佐藤文香] 315
あとがき(編者) [341-344]
文献一覧 [3-23]
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