記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実

著者 : 樋田毅
  • 岩波書店 (2018年2月22日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000612487

作品紹介・あらすじ

一九八七年五月三日憲法記念日の夜、朝日新聞の記者二人が突如、目出し帽をかぶった何者かに散弾銃で殺傷された阪神支局襲撃事件。この事件を含め、約三年四か月の間に計八件起きた「赤報隊」による襲撃・脅迫事件は、未解決のまま、二〇〇三年三月にすべて公訴時効となっている。事件の三年前まで同支局に勤務し、発生当初から記者として特命取材班に加わり、時効後も一貫して事件を追い続けてきた著者による渾身の書き下ろし。日本の言論史上、類例のない事件を追跡した果てに見えてきたものとは?

記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実の感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架 070.1A/H54k//K

  • 「まえがき」を読んだ時点で、すごい気迫を感じ、こちらも心して読まなければ、と感じた。

    30年間追いかけ続けられた執念(すみません。言葉知らなくて。いい意味で使ってます)に感動する。
    多分犯人にたどり着いてるであろうに、完全な証拠がなく、それを公表できない苦しさ。

    言論を暴力で押さえつけようとするものに対して、許すことのできない思いを持ち続け取材される、その原動力は、仲間の記者が殺されたこと。
    時効なんて関係ない(でも時効って変なシステムだよな)。
    真犯人を上げるまで、この先も続く戦い。

    この犯人が捕まらないことと、右傾化が進んできた現在のこの国の状況。直接的な繋がりはないのかもしれないけど、やっぱり繋がっている。のさばらせてしまっている。
    あまりにものさばらせてしまったので、政権の中枢もそっち系の人で占められてしまうようになった。
    そして、直接的な暴力ではないけれど、言論を封じ込めようとしている。

    ちょっと最近は盛り返してきた感じはあるけど、まだまだだし、ここでどれだけ頑張れるか、踏ん張れるかが日本の将来を決めると思う。
    朝日新聞がんばれ。メディアの人がんばれ。
    そして何より、それらの人を支える国民一人一人が目覚めよ!

    30年が賭けられた著作なので、命が賭けられた著作なので、ちゃんと感想書きたいのに、アホなのでうまくまとまらない。

  • 赤報隊を右翼ルートと新興宗教ルートで30年追い続けたとてつもない重さの調査報道の記録。根っこに絶えずあったのは同僚をテロで殺された無念、記者の覚悟と矜持。

  • 歩い程度 犯人を特定しているようだが、裏がとれなかった。

  • 1987年5月3日20時15分。散弾銃を持った男が朝日新聞阪神支に
    侵入し、小尻知博記者と犬飼兵衛記者に銃弾を浴びせ、小尻記者
    の命を奪い、犬飼記者に重傷を負わせた「赤報隊」。

    事件直後、朝日新聞社内に結成された特命取材班に名を連ね、公訴
    時効後も姿の見えない犯人を追い続けたのが本書の著者である。

    取材し書くことが仕事であるはずの記者が、書くことを許されない
    特命取材班に籍を置き、ひたすら事件に関係すると思われるメモを
    残す作業に従事するのは辛いことだったのではないかと思う。

    ましてや同僚のひとりは重傷を負い、ひとりは殺害されているのだ
    から。

    それでもひたすらに「赤報隊」を名乗る犯人を追い続けた30年の
    集大成が本書なのだろう。きっと、書けないこと・書かないことも
    山のようにあったのだと感じる。

    旭市新聞を敵視する右翼との対峙、系列の週刊誌が批判記事を書いた
    新興宗教団体とその別動隊(霊感商法の、韓国発祥のあの宗教団体)、
    絵画盗難事件に係わった人物。

    何度も足を運び、時には会うことさえ拒否されながらも僅かでも犯人に
    繋がる可能性を見出しながら取材を続けた年月だった。

    そればかりではない。朝日新聞社上層部の問題点、警察への批判など、
    公表しにくなっただろうと思われることも綴られている。

    既に朝日新聞社を退職している著者であるが、この方は今後も同僚の
    命を奪った「赤報隊」を追い続けるのだろうな。

    主義主張が違うからって命を奪っていいなんてことはない。なのに、
    「〇〇を殺せ!」なんて言葉が巷には溢れていやしないか?

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