作家がガンになって試みたこと

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 27
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000612753

感想・レビュー・書評

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  • ガンになったこととは別に生きるのが大変そうな性格だと思いました
    純文学の作家さんってみなさん変にずれていると思うのは私だけ?

  • 知り合いの編集者に教えられるまでぼくは高橋三千綱という人のことを知らなかった。もとは岩波の「図書」に連載したもの。三千綱さんは若いときに十二指腸潰瘍で胃の3分の2を切られ、その後肝硬変になりあやうく脳症まで患いかけた(これはぼくの母親がそうだったからよくわかる)。さらには食道ガン、胃ガンと次々と病魔に襲われた。その原因はほかでもない。酒の飲み過ぎである。まあ、三千綱さんにとって酒は大事な友だから、離れては生きていけないのである。ある意味自業自得である。高橋さんの偉いのは、その中で医師、病院食や病院のあり方に疑問を覚え、最終的には余命半年といわれた胃がんを放置し、5年以上を生き延びたことである。その方法は、おいしいものを食べ、すきなゴルフをやることであった。さいわい、おくさんは料理がうまく、朝ご飯からして旅館のそれに匹敵するものが出てくるそうだ。だから、入院中でも奥さんにそれを運ばせた。奥さんも実に献身的だ。ふつうなら、自業自得の三千綱さんを見捨ててもいいのに、お金に頓着しないし、好きなようにやらせる。妻の鏡か。ぼくは途中でこれは『患者よ ガンと闘うな』の近藤誠さんの影響かと思ったが、やはりそうで、二人で本まで出していることを知った。さらには免疫療法の安保徹さんの影響も受けているかなと思ったらやはりそうだった。もっとも、この二人は相容れないところがあるが、そのいいところを三千綱さんは取り入れた。ぼくも近藤教のシンパではあるが、全面的に賛成しているわけではない。早くして亡くなった安保さんもぼくには懐かしい。

  • 癌治療。ほとんどの初期癌は癌ではない。
    高価な薬は効果がなかった。
    ほっておいたら、癌が消えた。

  • 想像していた内容とは全然違っていた。
    生き方にも、体力にもあまりの凄さに唖然とさせられたが、それは根本に死に対してジタバタしても始まらない的な究極の楽天の心が奇跡的な生還をもたらしたのは間違いない。
    はい、「ガンもあきれて逃げていく」ということが実際、どういうことなのか、はっきりわからせていただきました。

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