GHQ特命捜査ファイル 軍事機密費

  • 岩波書店 (2018年7月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784000612821

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  • 東2法経図・6F開架:393A/W46g//K

  • 戦後直後GHQの検察官が戦犯の戦争犯罪の有力な証拠とすべく日本陸海軍の軍事機密費を調査した際の資料を70年後に著者が丹念に読み解いていくノンフィクション。かいつまんで書くと、機密費ができる構造と第二次世界大戦に向けてそれが巨額のものとなり軍人の腐敗が生じ、最終的には陸軍、海軍が予算や機密費を巡って争ったり、戦争を起こしたりするといった内容。この構造は2000年代に起きた外務省の機密費問題とも酷似した構造となっており機密費を巡る根の深さを思わせる。

    この本を読んで何よりも一番の驚きは、戦前の日本は日清戦争の1894年から第二次世界大戦終了の1945年まで臨時軍事費特別会計(この特別会計だけが唯一年度単位ではなくかつ後精算的予算であった為、様々な問題の温床となる)を敷き続けていたことである。厳密に言うと、山東出兵の臨時軍事費は1931年3月で終了しており、次に臨時軍事費が組まれるは同年9月の満州事変からであるので、戦前の日本が日清戦争以降の約50年間で"戦争状態"でなかったことは僅かにこの5か月間に過ぎなかったということである。戦前50年間の慢性的戦争状態と戦後74年間の恒久平和状態とのギャップのすごさが日本の現代という事なのか、、と考えさせれました。

    ちょっと時間がないので、またヒマな時に詳細を書き足します。

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著者プロフィール

渡辺 延志(わたなべ・のぶゆき):1955年、福島県生まれ。ジャーナリスト。歴史をめぐる謎や歴史認識を主なテーマとし、『歴史認識 日韓の溝』(ちくま新書、第27回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞)、『関東大震災「虐殺否定」の真相』(ちくま新書)、『日清・日露戦史の真実』『関東大震災 虐殺の謎を解く』(以上、筑摩選書)、『虚妄の三国同盟』『軍事機密費』(以上、岩波書店)などの著作がある。2018年まで勤務した朝日新聞では、青森市の三内丸山遺跡の出現、中国・西安における遣唐使の墓誌の発見、千葉市の加曽利貝塚の再評価、神奈川県での日本最古のキリシタンの信仰画の確認などの報道を手がけた。

「2026年 『天皇はなぜ戦争を語ったのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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