- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000614061
作品紹介・あらすじ
東大生が入学して最初に身につける、社会を生きるための歴史学的思考法。「大学で学ぶ最初で最後の歴史学」を念頭に、じっさいに東大駒場で1・2年生向けに行われている全12回オムニバス講義。他大学の1・2年生はもちろん、歴史好きの高校生やビジネスパーソンも必読の、教養としての歴史学。
感想・レビュー・書評
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歴史学の成り立ちから、人間が歴史を叙述するという営みの中でどのようなことがテーマとなってきたのか、そして人文学全体に通底する哲学的認識論に至るまでがわかりやすくまとめられている良書。
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↓貸出状況確認はこちら↓
https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00281529 -
東大教養学部の歴史学の授業をまとめたもの。「大学で学ぶ、最初で最後のオムニバス講義」とのこと。
「歴史とは、他社理解の営みである(p.219」「歴史学は、個々人の他者理解と物事を多角的にとらえる能力を養い、様々な人びととのつながりを意識させる(p.220)」が個人的にとてもしっくりきました。 -
ざっくりと理解していたつもりでいた歴史学を、改めて整理して提示してくれた一冊。
講義形式なので読みやすい。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/758729 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
自分は本格的に歴史学というものを学んだことはなく、なんとなくしか知らなかった事がこの本を読むことで改めて理解することができたようにも思う。
講義用に作成されただけあって、一つ一つは短く、スラスラと読みすすめることができた。
また、更に学ぶためのおすすめ参考文献の記述があるのもありがたい。 -
歴史学とはとてもおもしろいものだというのを教えてくれた。注意して欲しいのは「歴史」がおもしろいのではなく「歴史学」がおもしろいという点。高校までの授業は所詮、年号の暗記にすぎないが歴史学は他の学問とも連携し協調しながら進歩していったのだ。いろいろな観点で語り口も人(この本は共作である)により違うがそれぞれに学ぶことが多い。
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歴史学のテキストであって、歴史のテキストではない
歴史学的なものの見方・考え方をわかりやすく解説する -
歴史学に関する12回の授業をまとめた1冊。正に歴史学の基本の基がまとまっており、分厚い本ながら12章に分かれているので1章1章読みやすい。歴史学を志向する人はもちろん、歴史学を直接学ばない人でも、この思考法は役に立つなというものが必ずいくつか見つかるはずだ。