全国学力テストはなぜ失敗したのか――学力調査を科学する

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000614191

作品紹介・あらすじ

注目されるのは都道府県順位ばかり、テスト設計は中途半端、分析や活用も不十分、そもそも目的もブレブレ……莫大な予算をかけて、なぜこんなテストが行われているのか? 学力調査の専門家がその問題点と調査の考え方をわかりやすく解説するとともに、現状のテストを望ましい学力調査にするための道筋を提言。

感想・レビュー・書評

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  • 「政策のためのテスト」と「指導のためのテスト」という違いになるほどと思わされた。難しい話ではあるが。
    実態把握のため、調査が必要、ということにも説得力がある。
    難しいことかもしれないが、変えていく必要はあるのだろうなあ。

  • 全国学力テストの目的は、指導のためのテストか政策のためのテストか、ということをテーマにして、学力とは何か、という問題も提起している。教員養成大学のことにも多く触れている。学生が教育について論文を書く場合の考えておくための基本書である。ガイドブックとしても、統計から学力、教育の問題まで広く紹介されているので、これも役立つ。

  • よくある批判本かと思ったらそんなことなかった。
    どうしてこれが「調査」でなく「テスト」なのか、
    学力テストとPISAの違い、
    「指導のためのテスト」と「政策のためのテスト」、
    とても解説もわかりやすく、納得できるものだった。

  • 手術前に詳しい検査をせず、術後も検査しなければ、手術が成功したかどうか、必要があったかどうか分からない。いまはそんな状況である。
    日本の行政がダメな点の原因に、無謬性の原則をあげていた点も共感できた。間違えたっていいじゃない、人間だもの。

  • なるほど、PISAと問題の形式もまるで違って詰め込みで対応できるテストだから失敗したのか。

  • 現状把握が嫌い、は日本の文化のかなり深いところとつながっている気がする。参考文献というか、読書案内がよかった。

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著者プロフィール

1980 年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。現在、福岡教育大学教育学部准教授。専門分野は教育学・教育社会学。論文に、「教育学における混合研究法の可能性」(『教育学研究』78 巻第4 号、2011 年)、「日本の学力研究の現状と課題」(『日本労働研究雑誌』614、2011 年)、「マルチレベルモデルを用いた「学校の効果」の分析(『教育社会学研究』84 集、2009 年)など。

「2016年 『マインド・ザ・ギャップ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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