本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000614269
作品紹介・あらすじ
難解さで知られる西田哲学。しかしその向こうには、はつらつとした、あるいは苦悩に沈む一人の人間の姿があった。西田の著作や日記、書簡、同時代人たちの記録をはじめ、膨大な資料を繙くことで、真理を求めて歩みつづけた哲学者の素顔をいきいきと描きだす。残された言葉の一つひとつに豊かな広がりを与える決定的評伝。
感想・レビュー・書評
-
小学校の大先輩の西田幾多郎の評伝
小学校の校舎の無の文字や道徳の時間の寸心読本、銅像、読んでもよくわからない善の研究など10代の頃から気にかかっていたが、分からないからそのままにしていた。
本書により、先生の学生生活が順風満帆で無かった事、抑圧された環境にあったからこそ、思索が深まり独自の哲学が生まれたこと。先生の論文は整理されておらず、瞬間瞬間で考えた事を考え尽くしたエッセーのようであった事がわかり、少し親近感を感じた。また、戦争観に関しても、軍国主義や帝国主義を嫌い、民族の歴史に基づいた世界観を重視されていた点は共感を覚えると共に、時代に逆えず国体に維持の為に利用された点は残念だった。
先生の考えの1%も理解できないかもしれないが、今後も思索を続けて行きたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示