服のはなし 着たり,縫ったり,考えたり

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 158
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000614436

作品紹介・あらすじ

人間にとって不可欠な服。服って、着るって、なんだろう。おしゃれの迷い道をさまよった末、服を手づくりするようになり評判を博した著者は、つくりながらもさらに悩む。昭和の女の子として育った自身のファッション史をたどりながら、いまこの時代と社会にとっての、そして「わたし」にとっての、服の意味を探る。

感想・レビュー・書評

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  • ◆「自分らしく」ふだん着自作 [評]鶴田静(しずか)(文筆家)
    服のはなし 着たり、縫ったり、考えたり 行司(ぎょうじ)千絵著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/87104/

  • いい本だった。

    著者が心身のバランスを崩してしまったところ、いしいしんじ氏が着ぐるみを着ていた時期の話、一点一点大切に作ってきた洋服を大手メーカーによってコピー商品が作られてしまい、会社と作り手を守るために訴えを起こしたアパレル企業の話、そんなあたりを特に今の自分に引き付けて考えたりしながら読んだ。

    著者が作った服を着て写真に写っているお母さんが素敵。

  • なんだろうものすごい居心地が悪い

  • 中身が濃い。服の素材にも産地があること、昭和の時代に洋服が日本に入ってきた時の事、その頃の日本女性に自立の道は狭く、家庭で出来る洋裁は生きるためのツールであった事、大量生産の果てに世界で起こっていること。。。行司千絵さんという方の作る服が好みじゃない人であっても面白いと思える素敵なエッセイでした。

  • 「服って、言葉を使わずに人を表現することなんです」

    ほんとそうだと思う。私もお気に入りの本を纏いたいと思ったね。

    糸や布からこだわって自分のお気に入りの服を作るってすごいし、うらやましいな〜と。 

    ただ、言葉が固かったり服に纏わる難しい?話も多くて読みやすくはないかな〜

  • とーっても好きなタイプの本。
    図書館で借りてきたけど、手元に置いておきたい本なので、買うことにする。

    フードロスならぬ服ロスの話、著者のファッション遍歴、服作りのこと、瀬戸内寂聴さんなど著名人の服ヒストリーなどなど、興味深い話題ばかりで、楽しかった。
    人間にとって服を着るとはどういうことか。最後『ペレのあたらしいふく』で締められているのもよかったな。わたしも大好きな絵本。

    針と糸のすごさよ。
    P7
    トナカイの毛皮をはおるだけでは冷気が入り込むけれど、縫製することで保温ができる。関野さんは、トナカイの毛皮の服を着て手袋をはめて帽子をかぶると、マイナス40~50度の極寒地でも寒い思いはせず、針の発明のすごさを何度も実感したという(山極寿一、関野吉晴『人類は何を失いつつあるのか』東海教育研究所、2018年)。

    針と糸は自立の道具でもあった。『洋裁の時代』(小泉和子編著)

    P24
    手芸もすてきな店が町のあちこちにできて、楽しさを伝えるつくり手が身近で増えてほしい。縫う。繕う。編む。誰もが自然にできる技術になれば、暮らしのなかであらたな喜びがきっと増える。

    P88
    『BORO つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化』(小出由紀子・都築響一)によると、貧しい人は小さい布さえ持てなくて、資産家にもらいに行かなければならず、一本の糸さえ大切に使った。
    限られた材料で配色も考えたのだろう。目の前にあるぼろは、布の色や形が存分に生かされていた。そして、圧倒的な力でわたしに迫り、その美しさに心がゆすぶられた。ぼろの芸術性が評価されて国内外で展覧会が開かれていることも、現代のデザイナーたちがぼろをモチーフにしたコレクションを発表するのもわかる気がした。
    同時に、言葉にできないひっかりがあった。その正体は、会場に設けられてあったぼろの試着コーナーでわかった。ためらいながらはおりものをまとって、姿見に移すと、ショッピングモールやデパートにある服よりも格好よく見えた。これが売っていれば、買うのに……。そう思ったとたん、ぼろをファッションとして消費しようとしている自分に気がついて、うとましさを覚えた。

    P116
    ふだんはまじめな人が、節分おばけ☆仮装百鬼夜行に参加したときのこと。出発しはじめたころは行列の後ろの方にいたものの、沿道から声をかけられたり、写真を求められたりするうちに、率先して先頭を歩きだした。
    「とても楽しそうでした。本来の自分なら鎧を着るのに、お化けになることで裸になれば、思い切ったことができたのでしょう。扮装するとは、自分を解放すること。ベニスのカーニバルにも共通しますよね」

  • 独学で洋裁を学び、自分や周りの人たちの服を手作りしている著者。
    街にも家の中にも溢れているのに、いざ着ようとすると気に入ったものが一枚もなかったりする不思議さよ。。。

    服とか一体なんなのか。たかが服、されど服で
    その人が着ているものから受け取る情報はあまりにも多い。
    何が好きで、何歳くらいで、たぶんこのくらいの収入で、、、などなど。それがわかっているから私たちはなかなか本当に来たい服を着ることができないのだ。

    著者が作る服は、洋裁や社会のルールにしばられないから素敵に見えるんだろうな。
    元々私も自分の服を縫っているのだけれど、
    これからはもうちょっと堂々と自分で作った服を着ようかなと思っていたりする。

  • 2021.8.2

    服って楽しいなと思った。
    お母様のかわいいこと。
    歳をとったら明るい色を着よう!
    SALEの値段に負けず、着心地のいいもの、好きなものを着続けようとも思いました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757422

  • おしゃれの迷い道をさまよった末、服を手作りするようになった著者。お母さまやお友だちに作った個性的で心地良さそうな服の写真が素晴らしい。

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