結核がつくる物語: 感染と読者の近代

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 37
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000614481

作品紹介・あらすじ

近代最大の感染症、結核は「治療法のない死病」として恐れられてきた。思想統制から戦争に向かう厳しい時代のなかで、患者たちは何を思い、どんな言葉を残したのか。彼らの言葉から何を学ぶことができるのか。結核が国や文化や文学に与えた影響とともに、患者たち個人の療養環境を捉え直し、患者の営みの意味を考える。

感想・レビュー・書評

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  • あとがきによると著者が研究に取り掛かったのは2009年からのようなので、現在の状況に向けて書かれたものではないと思うのですが、驚く程現在の状況に重なるものがあります。そして感染症対策について政府の後手や病床の逼迫による自宅療養、患者を追い詰めるような空気などは今にはじまったものではないことが分かります。
    病気に感染すること自体が大きな意味を持ってしまう状況で、患者がどのように精神を保ったのか、ということに非常に興味を持っていた自分にとっては、まさに求めていた内容でした。個人の力ではどうにもできないこともありますが、辛い状況を何とか乗り越えようとしてきた人々の様子を知るだけでも励まされるものがあると思います。著者の控え目ながら患者に寄り添うような筆致が素敵です。

  • 【琉球大学附属図書館OPACリンク】
    https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC05331568

  • 東2法経図・6F開架:498.6A/Ki63k//K

  • 2021.04.02 図書館

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