- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000614641
作品紹介・あらすじ
好きなものは、カレーライス、鍋焼きうどん、芋焼酎。鍋料理で夏バテを防ぎ、試合前には大福2つ——。偉大な記録の背後には、けっしてブレない食への信念、そして信子夫人の創意工夫があった。スタジオジブリ『熱風』好評連載エッセイを書籍化。人間・落合博満の心と体の原動力が明らかになる、プロ野球ファン必読の1冊。
感想・レビュー・書評
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三冠王落合を支えたのは間違いなく信子夫人の料理のウデ。落合夫婦がそれぞれ語る食の哲学。
プロ野球本としては異色の作品。スタジオジブリの社内誌に連載されたコラムの単行本化。三冠王落合がスポーツと食について語った一冊。
「食が細い選手は大成しない」と良く言われる。落合もその例に漏れずかなりの大食感(酒豪でもある)。ただしかなりの偏食。信子夫人の努力、内助の功が素晴らしい。夫がプロ中のプロなら奥様もプロ。
どの世界でも一流への道を極めた人は体力や技術はもちろん頭も良い。流石選手としても監督としても頂点を極めた方だけあって、中身が深い。食事はもちろんのこと、監督として見てきた若者についての理論がこれまた面白い。
食事やトレーニング手法は日々変化している。だが一流のアスリートは与えられた環境で過ごすのみならず自分なりに考え哲学を持つ。
食に関する内容も深いがスポーツさらにはビジネスにおいても有用な一冊。
それにしても落合博満の功績の多くは信子夫人の力、そのことを強く感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
☆面白くなかった。特に真新しいとか深い内容もないかった
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面白かった。何が面白いって、やはり、
奥さんの話があるのが面白い。
食についてはもちろんだが、
これはもう夫婦愛の本です。
色々と色眼鏡で見られてきた御夫婦ですが
(私も色眼鏡で見てきた1人ですが)
とてもとても素晴らしいと思いました。 -
・思ったよりも最近執筆された本であったことに驚く。コロナ中にも書かれていたとは
・一芸に秀でた人は二芸にも三芸にも通ずるのだと思う。落合さんも達筆で筆もたつ。信子さんの影響も多分にあるだろうが、食や器に関しても造詣が深い
・つくづく、この人の生きるあらゆる要素には確固たる信念があるのだと感じた。
・食文化の背景が豊かな人はますます魅力的に見える
・信子さんが長野が郷里とは知らなかったが、その食文化を綴った文を読んでいたら実家が養蚕を営んでいる事もあいまり、本多さんの伊那谷の食文化を思い出した。信子さんも蚕蛾を炒って食べたりしたのかな。信子さんも落合さんと同じく文筆家だなあ。文章から明るい性格がよく伝わってきて素敵。
・どうせグルメに生きるなら食知識も教養として身につけなくてはいけないなと思う。また手料理の1つや2つは作れないと。。自分の1番の資本である体の管理も自分でできるようじゃないと、一人前ではないよね
・白米にジュース粉末はねこまんまも顔負け笑
・コロナになって孤食がますます加速しているけど、今後これが戻ることはあるのかなあ。寂しい
・落合さんが太地を気に入ってくださったことには不思議な縁を感じる。お父さんも今頃誇りに思っているかな?笑
改修工事終わった暁には訪れて見たいものだなあ
・落合さんの著作を複数読んできて感じるのは、この方は変化を好まない性格と自分でおっしゃるものの、あらゆることに対する好奇心が旺盛だということだ。わからない単語やその語源などはすぐに辞書で引いてみるし、元々読書家だったが目への悪影響を考慮してやめたのだとか。文章力からもきっと本も普段からよく読まれているのだろうなと感じた。
・甘党なのはうちの父と一緒だ。あんこ好きなとことか。父は飲みたがりな割に酒は弱いけど。落合さんと父は何かと共通点が多く、厚かましくも重ねてしまう点が多い。 -
意外におもしろかった!!
特に信子さん側からの視点の落合博満さんは新鮮でした。
影響されて甘いものも食べるようになりました -
渡辺ジュースの素を白米にかけて食べるなんて
すごすぎる。
3冠王を3回とったから間違ってるとは言わせない信子夫人の押しを感じる素晴らしいトンデモ本 -
この表紙だけでも☆5つ!
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昭和から平成初期に活躍した著者が、食べ物を通して、次第の変化や、変わるもの変わってはいけないものを説く。
未だ正解がないなかで、自分はこうしたいと生きていくのが良いのではないかと著者は言う。
自分の価値観とともに、異なる世代の価値も受け止めながら語る良書。 -
やっぱりプロスポーツ選手の基本は食です。
今でこそ栄養学だ、栄養管理だ、と情報があり
余るほど存在しますが、昭和のスラッガーであ
った落合博満氏も、やはり「食」をおろそかに
していませんでした。
特に落合夫人の献身が素晴らしいです。間違い
なく「三冠王を創った」立役者です。
では、そのレシピを再現すれば三冠王とはいか
ないまでも、野球選手として大成することが出
来るのでは?
と思ってしまいますが、落合氏は否定します。
それは自身の野球観につながると言います。
練習も一人一人に合う練習、合わない練習が
あるように、誰でもスラッガーになれる魔法の
食事などは存在しないと主張します。
要は自分で考えて、試してみて、自分で結論を
出しなさい、ということです。
この本は、あの料理は素晴らしかった、などと
いう落合氏のグルメ本ではなく、本当に食に
対しての氏の姿勢が窺い知れます。
また、所々挿入される落合夫人のコメントも
素晴らしいです。
超一流の考えに学び、その意識の高さに背筋が
伸びる一冊です。