日曜の言葉たち

  • 岩波書店 (2021年11月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784000614993

作品紹介・あらすじ

日々慌ただしくニュースが流れていくけれど、日曜日にはその背景にある意味を落ち着いて考えてみたい。トランプ・アベ時代の虚と実のゆらぎ、不条理にあらがう人々の勇気、歴史から汲む知恵……。天声人語を執筆してきた著者の、朝日新聞コラム「日曜に想う」から精選。一編ごとに新たに短章を付した、味わい深い名コラム集。

みんなの感想まとめ

日々の喧騒の中で、じっくりと考える時間が求められる現代において、深い洞察を与えるコラム集がある。著者は、政治や社会の不条理を鋭く批判しつつ、それに抗う人々の勇気を称賛する内容を通じて、読者に考える力を...

感想・レビュー・書評

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  • 「紙の本」は
    やはり 貴重だな
    と 思わせてもらえる一冊

    「情報」が
    玉石混交に
    大量に産み出され、
    それぞれ消費される間もなく、
    また 
    次の「情報」が…

    その加速度は
    ますますひどくなっている気がする

    そんな時だからこそ
    ゆっくり
    腰を落ち着けて
    「そのこと」を
    きちんと 呑み込んで
    じっくり消化する必要性が
    ますます 高くなっている

    わからなければ
    何度も
    読み返せばいい
    途中で
    考え込んでもいい
    「紙の本」であれば
    それは いつでもできる

  • 朝日新聞 日曜日に掲載されたコラム「日曜に想う」から選ばれた50本と、各コラムに対し新たに短章を加えたもの。
    作者の福島申ニ氏は、2007年4月~2016年3月まで、天声人語を執筆してきた人でもある。
    本書のまえがきから、時代と切り結びつつ、読む楽しみに供する。言葉を想い、言葉で考える。とあるが、
    そういうところに思いを寄せて書かれたコラムなのでしょう。

    色々な書物からの引用を交え、福島さん独特とも言える深みのある言葉遣いで紡いだコラムは、素直に心に響いた。政治絡みの話しが多かったが、私たちが日々の暮らしを立てていくうえで、政治ほど良くも悪くも支配力を振るうものはないから とコメントされている。
    ジャーナリストと言うものは、権力に対し為政の妥当性を庶民の眼差しで評価するものなので辛口となるのは自然。
    また反戦の立場も貫かれている。

    当時天声人語でも短い中に上手くまとめているな と思っていたコラムニストが、これで福島さんだったと言うこともわかった。賛否はあるだろうが、良心の人であり、人間の素晴らしさを問いかけてくれる人だと感じた。

  • 著者は元朝日新聞論説委員、2007年から2016年まで「天声人語」を担当した。             その後、2021年までコラム「日曜に想う」を執筆、本書は、その中から50本を精選、一編ごとに新たに短章を付したものである。
    新聞紙上の「日曜に想う」には、時折目を通していたものの、やや敷居が高いと感じていた。一度、じっくり味わってみようと本書を読んだが、文章表現や数々の引用文に深みと格調があり、それについていけない自分の教養不足を痛感させられた
    明治維新による近代化の裏に琉球処分、徹底した島民への皇民化政策があったことを知らされた。戦時下、非科学的で無責任な精神主義がまかり通り、焼夷弾からの退避を禁止し、消火義務を課したために空襲による犠牲者が増えたことも改めて認識させられた。
    全体として、戦争、政治の不条理さを批判し、それに抗う人びとの勇気を称える内容が多かった。    達人の文章力に「ペンは剣より強し」を実感したが、同時に己れの拙い文章力や感性の低さとの距離感を覚え、もうひとつ、のめり込めなかたった。

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