祝祭の陰で 2020―2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000615297

作品紹介・あらすじ

華やかに開催されるはずだった「復興五輪」に襲いかかったウイルス禍。一年後続くパンデミックの下無観客で実施された祝祭の陰にあったものとは——。五輪準備で公園を追い出された野宿女性、困窮相談に届いた「臓器を売りたい」という声、聖火リレーが通る予定だった震災から9年目の福島。各地の現場から見た二年間の日本の記録。

感想・レビュー・書評

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  • 大マスコミ(インターネット拡散の今、死語に近い言葉?)では
    先ず 報じることのない「日本の今」、帯の言葉を
    もらえば「取りこぼされた人々の声」の聞き書き。

    改めて 何も考えずに ぼーっとしていれば
    垂れ流される 日本の今の報道は
    強烈な作為が働いているのだなぁ
    と いまさらながら 思ってしまう

    かの「アンダーコントロール」は
    日本の大マスコミにこそ
    使われているのだ と 実感!

  • 東2法経図・6F開架:304A/A42s//K

  • オリンピックとコロナ。その陰で続く市井二元人のあきらめない生きる営み。不均衡なこの日本の歪みが見え出す。
    オリンピックとコロナ政策の総括を待つ

  • 「可視化」という言葉は見逃せないキーワードだなと思った。これほどまでにすべてが露出/露呈した世界でさえも、探れば語られていない(あるいは、私たちが心のどこかで聞くのを拒む)ニュースはわんさとある。この本に収められた真実の数々を読み、どこかで私は「コロナ禍」や「貧困化」を諦めとともに是認していたのかもしれないなと思った。雨宮処凛は(例えば取材対象の元ミュージシャンのファンを公言して)なあなあの是認を拒み、彼らとともに立ち上がろうとする。急ごしらえの感が否めない本だが、侮れない強度を感じる。私に何が出来るのか

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著者プロフィール

1975 年北海道生まれ。作家・活動家。「反貧困ネットワーク」世話人。フリーターなどを経て2000 年、『生き地獄天国』( 太田出版/ちくま文庫) でデビュー。主な著書に『生きさせろ! 難民化する若者たち』( 太田出版/ちくま文庫)、『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』( 太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録 2020 年、この国の底が抜けた』( かもがわ出版) など多数。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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