- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000615297
作品紹介・あらすじ
華やかに開催されるはずだった「復興五輪」に襲いかかったウイルス禍。一年後続くパンデミックの下無観客で実施された祝祭の陰にあったものとは——。五輪準備で公園を追い出された野宿女性、困窮相談に届いた「臓器を売りたい」という声、聖火リレーが通る予定だった震災から9年目の福島。各地の現場から見た二年間の日本の記録。
感想・レビュー・書評
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大マスコミ(インターネット拡散の今、死語に近い言葉?)では
先ず 報じることのない「日本の今」、帯の言葉を
もらえば「取りこぼされた人々の声」の聞き書き。
改めて 何も考えずに ぼーっとしていれば
垂れ流される 日本の今の報道は
強烈な作為が働いているのだなぁ
と いまさらながら 思ってしまう
かの「アンダーコントロール」は
日本の大マスコミにこそ
使われているのだ と 実感!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:304A/A42s//K
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オリンピックとコロナ。その陰で続く市井二元人のあきらめない生きる営み。不均衡なこの日本の歪みが見え出す。
オリンピックとコロナ政策の総括を待つ -
「可視化」という言葉は見逃せないキーワードだなと思った。これほどまでにすべてが露出/露呈した世界でさえも、探れば語られていない(あるいは、私たちが心のどこかで聞くのを拒む)ニュースはわんさとある。この本に収められた真実の数々を読み、どこかで私は「コロナ禍」や「貧困化」を諦めとともに是認していたのかもしれないなと思った。雨宮処凛は(例えば取材対象の元ミュージシャンのファンを公言して)なあなあの是認を拒み、彼らとともに立ち上がろうとする。急ごしらえの感が否めない本だが、侮れない強度を感じる。私に何が出来るのか