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Amazon.co.jp ・本 (346ページ) / ISBN・EAN: 9784000615358
作品紹介・あらすじ
坂部恵、ドゥルーズ、ベンヤミン、ホワイトヘッド、オルテガ、ベルクソン、ジェイムズ、パース、西田幾多郎、九鬼周造、そしてレヴィ=ストロース。カントから続く哲学の理性的秩序に抗するかのように不合理な力や情念を解放し、非調和的な世界を描こうとした思想家たち。その光芒から思考の西洋を超えていく可能性を探る。
感想・レビュー・書評
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バロックというのはもともと「歪んだ真珠」を意味する美術史用語であるが、本書は哲学者ジル・ドゥルーズが書いた『襞』にちなんだ、ライプニッツ=バロックを下敷きに、カントを筆頭とする上から目線の理性主義に対して、まるで粘土から生命が発生する過程をその主要なイメージとしてもつ、もうひとつの哲学史を編んだものだ。
ざっと読んだだけだけれどとても勉強になった。
その主軸となるのは、ライプニッツ-ベルクソン-ベンヤミン-ドゥルーズ、そして坂部恵-西田幾多郎。
けっこう夢中で読んだのは、ホワイトヘッド、ウィリアム・ジェイムズ、西田幾多郎のくだり。
カルロ・ロヴェッリによる量子力学入門&哲学書「世界は「関係」でできている」をちょっと前に読んだばかりで、それを踏まえて本書を読んだ。
潜在的混沌と個体のシステムが接する界面に現実が生じるという、龍樹的な世界観がそれ。
本書と引き比べてみると、ホワイトヘッドが、量子力学をはっきりと意識しながらみずからの哲学を構築していったことがよくわかる。シュレーディンガー方程式は、いってみればホワイトヘッドが措定したプラトンのイデア的概念ではないだろうか。
ウィリアム・ジェイムズと西田幾多郎の、ベルクソン哲学との近さはさんざん言われていることだけどこれまで両者ともノータッチだった。「構成」や「空間性」というテーマともからめて、両者をあらためて読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
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