- 岩波書店 (2023年4月14日発売)
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感想 : 13件
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Amazon.co.jp ・本 (318ページ) / ISBN・EAN: 9784000615914
作品紹介・あらすじ
社会の根本的なテーマなのに、実に論じにくく、理論も存在しなかった「権力」。そもそも権力は、存在するのか。ホッブズの社会契約説。旧約聖書。 税と軍隊。王に従うゲーム。権力を法に置き換えられるか。主権。白い権力と黒い権力。 ルールと民主主義……。権力という現象の全貌を明かす書き下ろし。
みんなの感想まとめ
権力というテーマは、社会の根底にある複雑で捉えにくい現象を探求するものであり、歴史的かつ多角的な視点から再考されます。著者は、ホッブズの社会契約説や旧約聖書、マルクス主義、さらには現代の民主主義に至る...
感想・レビュー・書評
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何かで紹介があり手に取ってみた本
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「権力」を歴史的・多角的に再考しつつ、著者の権力論で結ぶ形。
「歴史的・多角的な再考」の部分は、コンパクトに概要がまとめられていて、勉強になる。たいへんありがたい。
⚫︎ホッブスの社会契約論『リヴァイアサン』
⚫︎旧約聖書のストーリー
⚫︎マルクス主義
⚫︎マックス・ヴェーバー
⚫︎ミシェル・フーコー
⚫︎民主主義のなりたち
⚫︎民主主義の代替案
⚫︎人権(自然法)
⚫︎憲法と憲法制定権力
などなど、今後、他の本を読んでいる時に、復習として読み返したい。
現代社会の前提となっている「社会契約説」は、キリスト教ロジックの応用であり、「民主主義」は、人々の意思に合致するためでなく、神の意志に合致するためにあった、「制度」というより「文化」と呼ぶべきものである。
対極的なのが、中国(儒教)の考え方。「人が人を支配するのは正しい」という「政治がきちんと機能すれば、人々は幸せに暮らせる」という基本理念である。
「自由が人々を幸福にする」という、神に従う西欧と、「政治が人々を幸福にする」という、人に従う中国。
そして、西欧型の権力理論を取り入れながらも、空気に従う日本。
思想の歴史的な積み重ねが、現代を作っている。
特にこのあたり、学ぶことの面白さ、スリリングさを感じる。
しかし、著者自身の権力論のページには、
「なんで?」「ほんとに?」「疑わしい!」といった、多数の書き込みをした。
橋爪大三郎独特の、短文言い切り、何度もリピート、論理の階段飛ばしの文体は、根拠不明な主張が目立って、飲み込めないことが多い。
僕自身の興味の本丸は、「なぜ、人は人に従うのか?」「なぜ、それを当然のように受け入れているのか?」なのだと思う。
この問いに答えを出すのは、心理学か?脳科学か?生物学か?進化論か?何なんだろう。
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権力は、よりよく統治や支配を考えるための仮設構成体である と「序」に定義らしいものが出てきたが、その後に古典理論、さらに旧約聖書が出てきたのには驚いた.経済と貨幣、法の支配、民主主義が続いたが、よく理解できなかった.権力に関連する社会主義、全体主義と西側世界の対決については、歴史的にも複雑な展開があったが、現在も継続中の問題だと思っている.もやっとした感じが残ったが、権力について考えることができたのは良かった.
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社会学を、性・言語・権力とする、という目的の基に書かれた本である。最初は聖書、とくにユダヤの民の旧約聖書から説明している。憲法を権力で説明したところでは、理論的に少し危ういところもある。
今までの権力論とは一風変わった論であるので、こうした論があってもいい、という考えで読むのがいいと思われる。 -
富山市立図書館
311/ハタ/2023 -
https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/918621
千駄ヶ谷にもあります。 -
橋爪先生の集大成ともいえる著書。権力について深い考察がされている。知の巨人が権力をどのように定義づけたかや、そもそもそのような概念が登場した宗教的背景はなんだったかなど、縦横無尽に論じている。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームという概念についての説明が分かりやすく、目からウロコだった。
後半からは社会はどうあるべきかなど、巷間ありがちな予定調和な展開になって正直序盤ほどのダイナミックさは感じなかった。それにより☆を1つ減らした。しかし、この著作が橋爪先生の大きな足跡となることは間違いない。 -
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●権力は存在するのか?仮説構成体ではないのか?この世界はある時点で権力という言葉と概念が生まれた。質量という概念とは違い、権力の作用それ自体に参入する。
●近代社会の権力の古典理論は、ホッブズの社会契約説。リヴァイアサン。
著者プロフィール
橋爪大三郎の作品
