権力

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000615914

作品紹介・あらすじ

社会の根本的なテーマなのに、実に論じにくく、理論も存在しなかった「権力」。そもそも権力は、存在するのか。ホッブズの社会契約説。旧約聖書。 税と軍隊。王に従うゲーム。権力を法に置き換えられるか。主権。白い権力と黒い権力。 ルールと民主主義……。権力という現象の全貌を明かす書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 【書評】橋爪大三郎著『権力』 聖書を「権力」という視点で読み解くのに有用な書 : 書籍 : クリスチャントゥデイ
    https://www.christiantoday.co.jp/articles/32357/20230526/daisaburo-hashizume-power.htm

    新刊『権力』岩波書店(4/12) - 橋爪大三郎 研究室
    https://onl.tw/yyXAhGr

    権力 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b623481.html

  • 社会学を、性・言語・権力とする、という目的の基に書かれた本である。最初は聖書、とくにユダヤの民の旧約聖書から説明している。憲法を権力で説明したところでは、理論的に少し危ういところもある。
     今までの権力論とは一風変わった論であるので、こうした論があってもいい、という考えで読むのがいいと思われる。

  • 富山市立図書館
    311/ハタ/2023

  • https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/918621

    千駄ヶ谷にもあります。

  • 橋爪先生の集大成ともいえる著書。権力について深い考察がされている。知の巨人が権力をどのように定義づけたかや、そもそもそのような概念が登場した宗教的背景はなんだったかなど、縦横無尽に論じている。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームという概念についての説明が分かりやすく、目からウロコだった。
    後半からは社会はどうあるべきかなど、巷間ありがちな予定調和な展開になって正直序盤ほどのダイナミックさは感じなかった。それにより☆を1つ減らした。しかし、この著作が橋爪先生の大きな足跡となることは間違いない。

  • ●権力は存在するのか?仮説構成体ではないのか?この世界はある時点で権力という言葉と概念が生まれた。質量という概念とは違い、権力の作用それ自体に参入する。
    ●近代社会の権力の古典理論は、ホッブズの社会契約説。リヴァイアサン。

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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