大泉黒石 わが故郷は世界文学

  • 岩波書店 (2023年4月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (228ページ) / ISBN・EAN: 9784000615938

作品紹介・あらすじ

「俺は国際的の居候」と嘯く大正時代の作家、大泉黒石。ロシア人を父に持ち、複数語に堪能なコスモポリタンだった。『中央公論』連載の『俺の自叙伝』で一世を風靡するが、才能を妬まれ、虚言家だと罵られ文壇追放、忘れられた作家となる。国家も民族も飛び越え、人間性の普遍へと向かおうとした異端の文学者が、今、蘇る。

みんなの感想まとめ

作品は、大正時代の作家、大泉黒石の波乱に満ちた人生を描いています。ロシア人を父に持つ彼は、国際的な視野を持ったコスモポリタンであり、文学界に一世を風靡したものの、虚言癖や才能への嫉妬から文壇を追放され...

感想・レビュー・書評

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  • 『大泉黒石: わが故郷は世界文学』(岩波書店) - 著者:四方田 犬彦 - 沼野 充義による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    https://allreviews.jp/review/6157

    第164回 慙服は我にありや - 株式会社現代思潮新社 2023年11月
    http://www.gendaishicho.co.jp/news/n54817.html

    四方田犬彦 いまなぜ「日本のゴーゴリ」大泉黒石なのか【著者に聞く】|文化|中央公論.jp 2023年5月26日
    https://chuokoron.jp/culture/123018.html

    「老年にはなったけど…」四方田犬彦 | web ふらんす
    https://webfrance.hakusuisha.co.jp/categories/992

    四方田 犬彦 | Facebook
    https://www.facebook.com/inuhiko.yomota/

    大泉黒石/四方田 犬彦|人文書 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b623483.html

  • 大泉黒石という
    とんでもなく 面白い作家がいたよ
    と 知らされたのが ほぼ二年前

    すぐに「人間廃業」を手に入れて
    読み始めたのですが
    途中で… そのまま積読に

    行きつけの「図書館」で
    その大泉黒石さんの文字と肖像写真が
    目に飛び込んできた

    おっ あの黒石さんだ
    と 読み始めてみると
    まぁ なんと魅力的なお人なのだろう
    と 最後まで

    今一度本棚の「人間廃業」を
    手にしたところです

  • 父がロシア人外交官、母は旧士族の出。

  • 黒石の『俺の自叙伝』(岩波文庫)が同時発売。これがないと本書が成り立たない。
    大泉黒石(1893-1957)、ロシア人外交官を父にもつハーフ。長崎、モスクワ、パリ、ペトログラードなどで少年期を過ごした。日本に戻った後は、三高や一高に入学するも、すぐに退学。その後ジャーナリストとして活躍。『俺の自叙伝』を出版し、作家として華々しい活躍をみせるが、30代半ば以降は鳴かず飛ばず。旅のエッセイなどを書いて糊口をしのぐ。戦後は進駐軍で通訳の仕事もした。本書は、その奔放で数奇なコスモポリタンの生涯(どこか平野威馬雄を思わせる)に光をあてる。
    著者四方田犬彦の師は、黒石に大きな関心を寄せ、その全集刊行に関わった由良君美。が、刊行途中で由良は急逝。本書はその師の衣鉢を継いだものとも言える。もちろん、コスモポリタン的なところのある四方田だからこそ書けた評伝。
    ただ、『俺の自叙伝』には、脚色や虚構と思える部分が随所にあり、そこが気になる。たとえば、パリの寄宿舎で会ったドーデのことを書いているが、ドーデはその10年前に亡くなっているので、これはフィクション。だとすると、11歳の時にトルストイに会ったというエピソードもほんとうなのか。パリやロシアでは放蕩な生活を送ったのに、そうした帰国子女が最難関の旧制高校、一高や三高の入試に合格できるものなのか。

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著者プロフィール

四方田 犬彦(ヨモタ イヌヒコ)
1953年生まれ。詩人。映画・比較文学研究家。エッセイスト。近著に『漫画原論』、『映画誌への招待』、『パゾリーニ』、『零落の賦』、『三島由紀夫を見つめて』。翻訳にダルウィーシュ『パレスチナ詩集』。

「2026年 『ながい窖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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