鉄道と愛国 中国・アジア3万キロを列車で旅して考えた

  • 岩波書店 (2023年7月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784000616034

作品紹介・あらすじ

戦前の弾丸列車に起源を持ち、戦後日本の発展の象徴となった新幹線。その技術を吸収し成長した中国と競う高速鉄道商戦は、日中のナショナリズムを刺激する。三〇年に渡り新幹線輸出の舞台裏を取材した記者が、中国、香港、台湾、韓国、東南アジアから東欧へと列車で訪ね、考えた。移りゆく日中関係とアジアの未来とは——。

みんなの感想まとめ

鉄道が国家の威信や個人のアイデンティティに深く結びついていることを描いた作品で、特に新幹線を通じて日中の競争やアジアの鉄道発展を鋭く考察しています。著者は、取材を通じて得た各国の鉄道事情やその背後にあ...

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと見出しのみで未読なので、嫉暴露(ネタバレ)に抵(あた)る(?)とは推もえないので隠さずに‥弾丸鉄道が…新幹線の原点とは?‥。
    確か欧州のあの帝国も…(都市間とは述れ…)高速道路を建設してました(*2)しね‥。

    先の大戦の敗戦国も、開発が確認出来ないのが(従属国(*1)を除けば)?…イタリアとイランという連合への原加盟国が認められた2カ国のみですからね。


    *1…ポーランド西部とオーストリア、そしてチェコというアンシュルス(*4)を行われた国を除いたバルカン半島のゲリラ戦戦で交戦したセルビアと北マケドニア、更に上陸作戦で併合されたギリシャを除いた中東欧諸国のことです。

    *2…尚我々が道路交通センターの情報をラジオから聴く都市高速道路は?‥米英豪(*3)のいずれかの3カ国ですが、*3綴り順通りですと…アメリカ、英国そしてオーストラリアの3カ国の漢字での頭文字表記です。


    *4…尚アンシュルスとは…ドイツ語でアンが喪失(or否定)系の訳らしく、シュルスは?‥固体系(?)のシュロス(城=独立?)を放棄して合胞になるという意味合いでの記述の様です。

  •  第一部は中国で、90年代以来の高速鉄道商戦から現在まで。日欧を競わせて技術を導入した後に大躍進。2011年の事故で一旦は抑制するも再び加速。この急速な発展は中国の自信の糧になっているのだろう。ただ現在は、負債拡大や先進国との安全保障の壁も。
     第二部は東・東南アジアを中心に国と鉄道の関わり。中国の売り込みが目立つラオス、インドネシアやハンガリー。日本が協力するも計画は遅れるインド。多くの国が受注に火花を散らすマレーシア。計画が浮かんでは消えるタイ。韓国の歴史と鉄道の関わり。香港のデモと地下鉄。
     複数の章で感じるのは、高速鉄道は単なる乗り物を超えて国の威信に関わりやすいこと。整備する側も受注する側もそうだ。だからこそ日中の受注競争には官邸含む日本の政府や世論が民間企業より前のめりになる。2011年の中国の事故での日本の「すかっとした」世論もそうだ。

  • 朝日新聞記者が各国で鉄道に乗り、乗り鉄として取材を重ねたルポ。
    はじめにに「鉄道は、国家と個人、政治と経済、歴史と現在が交差し、越境しあう場所」とあり、ずっと頭に残っていた。
    鉄道には他の移動手段と異なるロマンがある。飛行機より新幹線、新幹線より在来特急の方が旅を感じることができるし、下車しなくても沿線を眺めるのも楽しいものだ。
    一方で新幹線が他国で走れば誇らしいし、メディアで新幹線輸出の記事が載れば夢あることと好ましく思える。しかし、これは自分自身の愛国心や承認欲求が混じっているとするとバランスがとれていないんだな。
    自分自身では乗ることがないだろう乗り鉄レポートを読みながら、様々に思いを馳せることができた。

  • 2024年4月読了。

  • ともかく地図がすごい。写真もすごい。個人的には第3部第二部第一部の順で読んだらよかったと思う。香港の話がせつない。

  • 日本が世界一の高速鉄道を運営しているというのが、もはや幻想である事がよくわかった。そりゃ人口は減る一方だし、国土は狭いしね

  • アジアへの新幹線の輸出。既に日本の専売特許ではなく中国の対等。アジア各地を巡り各国の高速鉄道の現状を追う。

    何より日本の技術力が圧倒的優位なのは過去のことで、いまやアジアは中国に支配されているという実感。Shinkasenといえばそのまま海外通じる日本の独占技術だったのは遠い過去。

    鉄道を通じたアジア各国の技術力を巡る攻防戦。

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