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Amazon.co.jp ・本 (218ページ) / ISBN・EAN: 9784000616386
作品紹介・あらすじ
2000年5月3日、佐賀駅から福岡天神行きの西鉄高速バスが17歳の少年にバスジャックされ1人が死亡、2人が負傷した。事件に遭遇した山口由美子さんは重傷を負い、恩人を喪った。その後、山口さんを子どもたちの居場所をつくる活動に邁進させた原動力は? 穏やかな筆致が胸に迫る当事者ノンフィクションの書き下ろし。
みんなの感想まとめ
人との関わりや心の理解を深く考察した作品で、著者自身が経験した西鉄バスジャック事件を通じて、命の尊さや人間のつながりの重要性が描かれています。事件の衝撃とその後の回復過程を経て、著者は子どもたちの居場...
感想・レビュー・書評
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事件当時、大きな衝撃を与えた17歳の少年による西鉄バスジャック事件。
別の17歳の少年が直前に殺人事件を起こしていた年でもあり、模倣犯が現れたりなどして世間の耳目を浴び、私も非常によく覚えている。
その亡くなった女性と共にバスに乗車していて被害に遭ったのがこの著者である。
本書には、修復的司法の言及があったり、私が非常に感銘を受けたアミティの取り組みにも触れていたり、著者に坂上香さんや山下英三郎さんとの関わりがあったりなど、少年や罪を犯した人への関わりについて、私が深く共鳴する事柄にたくさん触れられている。
著者の主張は、今私が向き合っている業務上関わりがある保護者たちに対して思うところと全く同じで、私の背中を押してもらったような感覚になった。
様々な言葉のひとつひとつが、とても温かくて寛容で、何よりまず、目の前の人物の存在そのものを尊いものとして向き合うことが、人との関わりの中で第一に大切なことだなと改めて実感した。
深く心に沁み込む言葉が多い。
読んでよかった。
また今年のベスト3に悩む…。 -
今から25年前の事件。著者は西鉄バス事件で重症を負い、同行していた恩師を亡くした。恩師は不登校のお子さんの支援などをなされていて、著者はその人柄に惹かれていたという。また著者はご自身のお子さんも不登校で苦労され、事件後は不登校のお子さんや親御さんに寄り添うような活動をされていたそうだ。
ざっと流れを書いただけで、著者の経験は絡み合っている。加害者も不登校などの経験があり精神科への入院中であったそうだが、著者の加害者への思いやりは、著者のこのような経験や学びを経たからものだろう。同じ立場になったと想像すると自分自身には難しいことに感じた。
本書は被害者と加害者という視点よりも、親と子、子にとって自分を受け入れてもらえる人や場所の大切さが印象的だった。不登校のお子さん、不登校までは至らなくても道を踏み外してしまいそうなお子さんへの全てを受け入れて向合う。こちらも実践するのは難しそうだが、大切なこととして覚えておきたいな。 -
西鉄バスジャック事件のことをほとんど知らず、驚きの内容が多かった。
人の心なんて絶対わからんもんで、特に未成年であったり心に傷や先天的な闇があると正解なんて見つかるわけないと思う。
保護施設で好きなことをさせてあげるのもいいけど、同時に農業とか内職とか労働を通しての社会とのつながりとかもいい影響与えそうだなとは思った。 -
事件から丸25年を前に取材された新聞記事で知った本。被害者の方が自身の子育ての経験や人生で得られた知見を踏まえ、加害少年をどのように受け止め、不登校児の居場所作りをされてきたことが書かれている。事件被害者でなくても、子どもがいなくても、ものの考え方として参考になる部分が多かった。みんな読んだらいいと思うよ。
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佐賀駅を発ったバスが高速に入る。立ち上がった少年。包丁を振りかざす。華奢な体つき。切迫感はない。指示に従わない乗客が切りつけられる。初めて本気であるとわかる。…「幼児室」の先生は亡くなられた。集中治療室に入った著者は回復する。少年を犯行に及ばせたものは何だろうか?殺人者にしたくなかった。自身の娘は登校拒否だった。そんな生徒のための”居場所”を運営する。…子供たちと向き合う。加害少年とも対話する。見えてきたものがある。気づかせねばならぬことがある。産まれなければよかった人間などいない、まだ生きていくのだと。
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被害者でありながら、加害者へ同情の気持ちもある著者。その背景には、被害者自身のお子さんが不登校体験があり、またその状況を改善すべく同じ事件で唯一亡くなった塚本先生の教えがあったから。
子どもの話を聞こうと、子ども自身で解決できない面に対して目を向けていこうとする方。
・子どもに対してあるがままで良いという思いになっていた一方で内心もっと頑張れと期待していた -
東2法経図・6F開架:368.7A/Y24s//K
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2000年の西鉄バスハイジャック事件で重傷を負った被害者が、加害者である当時17歳の少年を理解しようとした記録。キーワードは不登校。筆者も娘の不登校を経験していることから、居場所がなかった少年が犯行に及んだのだと推測する。事件のその後の話の中で、不登校児童の居場所づくりの話も語られる。子どもをそのままで受け入れること。親の会で話を聴いてもらうことの大切さ。居場所を作ること。一つ一つは良い話なのだけれど、全体を通して読んだ時に居心地の悪さを感じた。冒頭、事件当時の描写で、犯人の少年に対して「気」を送ったりするスピリチュアルな面にとまどったためだが、それ以外にも、犯人に居場所があればこんなことにならなかったと推測し、その論調ですべて書かれていることも気になる。本当に居場所がなくて不登校だったのが原因だったのか、不登校児童すべてが犯罪予備軍ではなく、また、親や学校に原因を探しがちな点にも注意が必要と思う。子どもは純真で周囲の影響で変わるという主張は、時として母親を追い込むことになる。筆者の娘の不登校のエピソードで、父親の関与が書かれていないことも、私の居心地の悪さの原因かもしれない。読みやすく書かれているし、少年法改正への警鐘として意味はあると思う。
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20年前は自分に何事も起こっていなかったから、大切な人を殺されたら、「こんなにも大事な大切な人が犠牲になったのだから加害者に更正してもらわないと、犠牲になった人が生きた意味が、犠牲になった意味がない」と思っていた。
少したって、殺してやりたい人ができた。殺さないとは思っていても殺してしまうかもしれないと思った。
今は多分殺さないだろうとかなり確信をもって言える。
この本にあるように、波打ち際を歩くように心は揺れる。考えることもあっちこっちと揺れる。
206ページの7行目の言葉が私は正しいと思いたい。 -
被害者でありながら加害者に寄りそうことが
出来ている筆者は素晴らしいと思います。
一方、それは以前と同じような暮らしが出来
被害直後に、温かいサポートを受けられ
心の傷を癒してもらえたからでしょう。
被害の後遺症で心神喪失や半身不随
車椅子生活を余儀なくされていたら加害者に
この話のような気持ちにはなれないでしょう。
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子どもたちとの接し方を考え直すきっかけ
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西鉄バスジャック事件で被害に遭われた山口さんのお話です。
ご自身も大怪我を負い、大切な恩人を亡くし、そのような中で少年に対してもあたたかな眼差しを向けていらして、その懐の深さに尊敬の念を抱きました。
話を聞くこと、話を聞く人がいることの大切さ、そして伝えるべきことは伝えていくことの大切さが伝わってきました。 -
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<書評>再生 西鉄バスジャック事件からの編み直しの物語:北海道新聞デジタル
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<書評>再生 西鉄バスジャック事件からの編み直しの物語:北海道新聞デジタル
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1028676/